「怖いもの知らずの起業」が全然ダメな根本理由

「サードドア」著者、未来の起業家に語る

若者たちの質問に答えるバナヤン氏。浜町Fタワーにて(撮影:尾形文繁)
2019年8月25日、若い起業家を輩出するスタートアップコンテストTOKYO STARTUP GATEWAYが主催する「TSGビジネススクール2019」が開催され、オープニング特別講座に12万部突破のベストセラー『サードドア:精神的資産のふやし方』の著者、アレックス・バナヤン氏が登壇した。
18歳のとき、ビル・ゲイツやスティーヴン・スピルバーグ、レディー・ガガなど世界屈指の成功者たちに突撃インタビューを試みたバナヤン氏は、日本の若者たちに何を語ったのか?

3カ月で本が書けると思っていた

私には、ペルシャ系ユダヤ人という民族的背景があります。移民の子どもとして生まれ、小さい頃から母には医者になるように言われ、ずっとそのための勉強をしてきました。医者のような資格があれば、どこにいても働ける。そういう職を得られなければ、両親のように苦労を背負わなければならない。だから母は、私に医者の道を進ませようと必死でした。

話題のベストセラー『サードドア:精神的資産のふやし方』の特設サイトはこちら(画像をクリックするとジャンプします)

とくに祖母にとっては、「起業家」=「失敗者」でした。でも、私は、医者になることが本当に自分の道なのか、疑問を持ち始めていました。そこで18歳のとき、この人生の危機を乗り越えるため、成功者たちから人生の始め方を学ぼうと考えたのです。

ビル・ゲイツは大学の寮でどのように起業し、最初のソフトウェアを売ったのか? スピルバーグはどのように映画監督として生きるきっかけを得たのか? その方法が絶対にどこかにあるはずだと思い、図書館にこもって彼らの本を読みあさりました。しかし、答えはどこにもありませんでした。

次ページ「答えがない」。ではどうした?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT