出口治明「死ぬときは自分の家で思い通りに」 人生「悔いなし、貯金なし」で終われば最高

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最高齢者は僕ですが、20代から男女を含めていろんな人がいて、みんな勝手にガヤガヤ話しながら飲んでいます。年に3、4回こういう集まりをやっています。

『私の大往生』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

他愛もない話をすれば、最期のときには恋愛のことを思い浮かべるのがいちばん楽しいでしょうね。僕は恋愛ではほとんど振られるばかりでしたけれど。誰しも中学や高校の頃に初恋のようなものがあって、そんなのはほとんどうまくいくはずがないですよね。でも、心にはその時のことがずっと残っている。

そんな人生の記憶に残る初恋を思い出したら楽しそうだな、と今ふと思いました」

出口氏の大往生アンケート

■理想の最期とは?
僕はいちばん好きなのが寝ることなので、そのまま目が覚めなかったら楽しいかなと思うことがよくあります。
■心に残っている死に方をした人は?
「突然私はあの世に行くことになったのでご挨拶ができずにすみません。みなさんには大変お世話になりました」という手紙を用意されていたお医者様。これには痺れました。歴史上の人物では、ローマ皇帝のウェスパシアヌス、織田信長。(本文参照)
■想定している自分のラストシーンは?
外国の旅先の町を歩いているときに心臓麻痺で死んじゃうのが楽しそうかな。
■最後の晩餐で食べたいものは?
牛肉です。おいしいステーキとか、おいしいすき焼きとか、おいしいしゃぶしゃぶとか。ローストビーフでもいいです。
■最後の瞬間、何を思い浮かべる?
恋愛のことを思い浮かべるのがいちばん楽しいでしょうね。中学の頃の初恋かな。
■もし生まれ変われるとしたら?
生まれ変わることはないので、興味がありません。星のかけらになるだけです。その星のかけらからまた何か新しいものが生まれてくると考えれば楽しいですね。
■死ぬことは、怖いですか?
死亡表を見れば年をとったら確率が上がるのがわかりますね。年をとったら死んでいくということがわかるので、そのファクトがちゃんとわかっていれば、当たり前のことやな、と思えばいいだけで、べつに怖れることはないと思います。
死のことより、今何をするかを考えるほうが楽しいです。

(初出:週刊文春2019年4月4日号、取材・構成:神長倉伸義)

『週刊文春』編集部
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