2026年はメガIPO(新規上場)の年になりそうだ。あるいはモンスター級上場の熱狂というべきか。
現在、最も価値と注目度の高いテック企業の少なくとも3社が株式公開の準備を進めており、シリコンバレーとAIブームは重大な分岐点を迎えようとしている。
「前例のない規模のIPO案件」
アンソロピックとオープンAIという有力AI企業2社は、株式公開に向けて初期段階の取り組みを進めていると、両社に詳しい関係者らが語った。また、イーロン・マスクのロケット企業スペースXも、2人の消息筋によると、IPOで主幹事を務めさせる金融機関を選ぶ面談を行っているという。
これら3社の未公開企業のいずれかが上場すれば、19年に1.7兆ドル(約270兆円)で新規上場したエネルギー大手サウジアラムコ以来で最大級の案件となる。アンソロピックの企業価値は最新の資金調達ラウンドで3500億ドルと評価される見込みで、オープンAIは5000億ドル、スペースXも8000億ドルと評価されている。
「これから前例のない規模のIPO案件が続く可能性がある」と、モルガン・スタンレーでエクイティキャピタル(株式資本)市場のグローバル共同責任者を務めるエディ・モロイは述べた。
これらの上場はウォール街とシリコンバレーに莫大な利益をもたらすかもしれない。AIブームの恩恵にあずかる機会を待ち望んできた上場株の投資家たちの間で熱狂が生まれる可能性があり、上場を仲介・支援するウォール街の銀行は巨額の収益を手にできる立場にある。


















