一生、学習意欲が持続する人の知られざる習慣 もっと若いときに知りたかった真実
人間はアホな存在だが勉強したらそれなりに立派になる
学生をはじめ若い人たちが本を読まないのは、大人が本を読ませる仕組みを考えないからです。
僕が考える人間観は次のとおりです。
・「しかし人間は、勉強したらそれなりに立派な人になる」という考え方
です。
チョボチョボな人間に勉強をさせるには、仕組みをつくるしかありません。例えば、日本人は中学、高校、大学と英語を勉強しているにもかかわらず、英語力はアジア諸国の中でも最低に近いレベルです。では、どうすれば英語力を上げることができるのでしょうか。
極論すれば、経団連、経済同友会、全銀協の会長が集まり、「今後私たちは、TOEFL®90点(120点満点)のスコアを持つ学生でなければ、いっさい採用しない」と宣言する。そうすれば、日本人の英語力は確実に上がると思います。
読書も同じです。大学生の読書量を増やしたいのであれば、企業が面接で「ウォーラーステインをどう思うか」「この1年で読んだ面白い本を10冊挙げてそれぞれにコメントしてください」などと尋ねればいい。
日本の大学生がほとんど本を読まない中、APU(立命館アジア太平洋大学)の学生の読書量が比較的多いのは、「入学式で推薦図書一覧を配布する」「図書館や生協に推薦図書のコーナーを設けている」「ゼミや特別講義で読書を義務付ける」などといった工夫を施しているからです。
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