不登校になった中2帰国子女が抱えた「心の傷」 勉強もノリもついていけず、体重30㎏程に…
私が悩んでいたことは「個人」に問題が帰結されるべきではなく、社会化されるべきだと思います。
不登校の議論は、親の子育てや学校教育の善悪に論調が偏ることがあります。でも、親や先生を責めても問題解決は難しいですよね。
私も自分のリアルを伝えたい
――とっても同意します。
私は今、NPOサポートセンターで人材育成事業をしながら、団体内で「N女プロジェクト」を、団体外では任意団体「ALT(オルト)」もたちあげています。
どちらも、ミッションは社会に存在する「こうすべき」という価値観やジェンダーバイアスを超えて、自分らしい生き方、働き方ができる女性を増やすこと。
トークイベント・コミュニティづくりや企業との協働事業などをしています。「キラキラじゃない体験」も含めて共有できたら、と。
親や社会が決めた「あるべき人生」ではなく、多少苦労しても自分がしたい生き方で仕事をえたり、生活ができたりすればよいなと思っています。
そう考えると、私も自分のリアルを伝えたいなと思いました。「こうすべき」に支配されているなと思うことが今でもあるし、「コミュ障だな」って思うこともあるし、不登校を経験して人目を気にするクセだってまだあります。
前とちがうのは相談できる人ができたことでしょうか。友人や団体のメンバーはもちろん、摂食障害のときに通っていたカウンセラーとも10年くらいのお付き合いです。
だから不登校じゃなくなったからすべてがハッピーになったということでもなくて、やっぱり悩みながら生きているというのが本当の私なんですよね。
――ありがとうございました
(聞き手・赤沼美里、石井志昂/撮影・矢部朱希子)
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