東大生の「脳みそが熱くなる」ほど集中するコツ 誰でもマネできる「3つのテクニック」がある

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最初のテクニックは、「目的を1つに定める」です。

集中テクニック1:目的を1つに定める

集中=忍耐力ではない

初めにはっきり言っておかなければならないのですが、「集中」というのは苦しい労働に耐えたり、辛いことを耐え忍んだりすることではありません。つらい思いをしている状態では絶対に集中することなんてできません。「忍耐力」を「集中力」と履き違えてはいけないのです。

「集中≠忍耐」ということをわかっていないと、集中なんてできっこありません。

例えば僕は昔、「頑張って集中しよう!」「無理してでも勉強しないと!」と、身体的に無理をしながら集中しようと心がけたり、精神的に嫌々ながら集中しようとしたりして挫折してしまいました。そうやって、強いて集中しようとしているうちは集中などできないと気づけなかったのです。

みなさんも経験あるかもしれませんが、自分が「集中したなあ」って感じるときって、だいたい後から気づくパターンが多いですよね? 強いてそうなっていたわけではなく、意識せず、自然と集中していたことのほうが多いはずです。

東大生は、「頑張って」「耐えて」集中していたりはしません。

集中するには「目的の明確化」が不可欠

では東大生がどういう集中をしているかというと、「目的がはっきりした」集中です。どんな場合でも、ダラダラ時間を浪費してしまうことがないように、自分が今どんな目的のために行動しているのか、はっきり意識しながら行動するのです。

例えば、本を読むときの目的って何だと思いますか?

これは人によってさまざまですが、「その分野の知識を得る」という人もいれば、「本で得た知識を活用できるようにする」かもしれません。あるいは難しい本や初習の内容であれば「大ざっぱな流れを理解する」かもしれません。実は「本を読む」という行為だけに絞っても、いろんな目的があるのです。

自分がどういう目的で本を読んでいるかをしっかり考えたうえで本を読んでいる人はまれかもしれません。僕も以前は、本を読むときにはただ「読もう」としているだけで、そこに目的なんてありませんでした。

しかしそれは、「自分が何をするべきか」が見えておらず、「何がクリアできれば目標を達成できるのか」がわかっていない状態にほかなりません。それでは初めから集中なんてできっこないのです。

先程列挙したように、本を読むときには多くの目的がありえます。普通の状態だと、そのうちどれが大切な目的なのか、優先順位がついていない状況なわけです。複数の目的のうち、今の自分にとってどれが大事でどれを達成したいのかがはっきりしていないと、何に集中すればいいのかわからないのです。

次ページ2つ目のテクニックはいますぐ実践可能
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