東大生の「脳みそが熱くなる」ほど集中するコツ 誰でもマネできる「3つのテクニック」がある
ちなみに、東大生に「いちばん集中できる科目はなに?」とアンケートを取ったところ、いちばん多い回答は数学でした。文系理系問わず、数学は集中しやすい科目として認知されているのです。
その理由はきっと、数学はアウトプット前提の科目だからだと思います。数学の成績を上げようと思ったとき、教科書を読んだり先生の話を一生懸命聞くよりも、まずは問題を「解こう」とすることが多いです。インプットが多い科目よりアウトプットが多い科目のほうが集中しやすいのです。
「脳科学的に正しい」勉強法
インプットよりも、アウトプットのほうが集中に向いているというのは、脳科学的にも証明されていることだそうです。
例えば何かを覚えたいとき、理解したいときに、ペンも何も持たずに、ノートもメモも取らずに頭の中だけで考えて覚えられる人はなかなかいません。これは、頭の中だけで考えている状態が、「五感」を活用していないからです。
逆に、アウトプットをするということは、ペンを持つ「触覚」、ノートに書いた文字を目で追う「視覚」、自分で口に出した声を聞く「聴覚」と、五感のうち3つを活用することになります。そして、五感を多く使ったほうが、がぜん集中しやすいのです。
昔からよく「何かを覚えるときには口に出して、書いて覚えるといい」といわれることがあります。みなさんも聞いたことありますよね? 実はあれ、「口に出して書けば覚えられるようになる」ということ以上の意味があるんです。
「口に出して書く」という行為は「アウトプット」であり、五感のうち3つを使う行為です。そして、そういういろんな感覚を使っている行為のほうが、「実践している」という感覚があります。「見る」よりも「書く」という行為のほうが「アウトプットしている」という感覚が付き、その結果「集中できる」のです。
なぜ口に出して書くと覚えられるのかといえば、単純に「そのほうが集中できるから」にほかならないのです。
「アウトプットが集中に効く」ということをご理解いただけたでしょうか? これを踏まえて東大生たちがやっている「集中を継続させるための勉強法」が、「インプット」を減らして「アウトプット」を増やすやり方です。
例えば、「教科書を読む」「授業を聞く」というやり方に重きを置くのではなく、「問題を解く」「人に説明する」というやり方の比重を増やしてみることで、より集中して勉強することができます。
また、「文章の中でキーワードになっているものを探す」ことで、重要な言葉がどれなのかを読みながら探すという能動的なアウトプットに変換できます。「この人が言いたいことって、一言で言うとどういうことなんだろう?」と読みながら考えてみる。これは能動的な行為であり、そういう問題を解いているのと同じ、すなわちアウトプットです。ぜひやってみましょう。
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