東大生の「脳みそが熱くなる」ほど集中するコツ 誰でもマネできる「3つのテクニック」がある
または、「まとめノートを作る」「ミスしやすいポイント集を作る」のもオススメです。次にその分野を勉強する人のためのノートや、次にその仕事をする人のためにミスしやすいところをまとめたノートなどを作ってみるのです。単純な作業や退屈な勉強でも、自分なりのアウトプットを作ることができるこの作業をすると、集中することができます。
集中テクニック3:目標に数字を入れる
3つめのテクニックは「目標に数字を入れる」です。先ほど僕は「目標を1つ決める」という話をしましたが、その目標の中に「数字」を入れることで、より集中しやすくなるのです。
「次のテストで80点取る!」「この本を30ページ読む!」というように、目標に1つだけでいいので数を入れて、設定するのです。
例えば、僕はこんな集中力の実験をしたことがあります。
ほとんど同じレベルの学力の子2人に協力してもらい、1人には「次のテストでいい点が取れるように頑張ろうね」と言いました。もう片方の子には「次のテストで、80点が取れるように頑張ろうね」と言いました。
結果は、前者が58点で後者が76点でした。結局後者も80点には到達できなかったのですが、しかし結果として「いい点」を取ろうと頑張っていた子よりも点数を獲得することができたというわけです。
これは、「目標を数字で明確に設定したほうが集中できる」ことを表していると思います。
80点を取ろうとしていた子に聞いたところ、「80点を取るために、100点満点のうち20点分は落としてよくて、その分点数を取らなければならないところに集中して勉強した」と語っていました。逆に「いい点数」という漠然とした目標を持っていた子は、「満遍なく点数を取るために、広く勉強していた」と語っていました。
この2人の集中度を考えると、きっと「ここで点を取ればいける!」と具体的な目標が見えていたほうが集中できていたのだと思います。だからこそ、結果として80点に到達しないまでも、いい点数が取れたのではないでしょうか。
これは別に勉強に限った話ではありません。
「今日はタスクをたくさんこなそう」ではなく「今日は5個タスクをこなそう」と考えたり、「この本を早めに読み終えよう」ではなく「この本を3日で読み終えよう」と考える。そうすると、結果的には5個は全うできなくても、3日では読み終わらなくても、そういう数値的な目標設定をしないときに比べて格段に集中していい結果を得ることができます。
数字があると、物事はより具体的になります。「たくさん」では抽象的すぎて、3個でも6個でも12個でもよくなってしまいますよね。しかし「5個」と決めて、その数字のために頑張れば、目標が明確なのでその分「今は4個。あと1個頑張ろう!」なんて具合に、目的がブレずに集中しやすくなるのです。
だからオススメなのは、「目標の中に1つ、数字を入れること」。3ページでも5問でも12タスクでも、3日でも1年でも、数字が1つ入るだけで、格段に集中しやすくなるはずです。それを取りあえず1つ選ぶことで、より取り組みやすくなるのです。
いかがでしょうか? 無理したり、嫌々ながら集中するのではなく、きちんとやるべきこと・目標をしっかり定め、アウトプットを意識して、数字を入れることで目的を具体化する。
この3つのテクニックを使えば、みなさんもより集中できるようになるはずです。ぜひやってみてください!
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