PGAでは3月の総会で女性会員の件が報告された後、あらためて「女性でもPGA会員になれます」と記者会見でも説明し、4月からのティーチングプロB級受講者募集に、初めて女性がエントリーしてきたということだ。
女性のエントリーを想定して、実技審査の合格基準やテストの男女区別なども検討されたが、今年に関しては結論が出ず、男性と同じティー(コースの距離)、男性と同じ合格ストローク(2ラウンド158ストローク以内)と、定款と同じく「男女の区別なし」での審査になることが決まっている。飛距離が男性に劣る女性にとっては厳しい基準かもしれない。
男性と同じ条件でも女性がクリアする可能性も
ただし、女性が受験するしないとは関係なく、今年から実技審査の合格基準が改定されている。実技審査当日の悪天候などによって158ストローク以内の上位100人の定員に満たないこともあるため、171ストロークまでは補欠合格とし、実技審査後の講習会で「再試験」を実施し、6回ほどある再試の機会にラウンドして、その中でいいスコア2ラウンド分が158ストロークになれば実技は合格という基準に変えている。
6月に一般受講者に実施された「プレ実技審査」(168ストロークまで実技審査に進出)では、女性1人が161ストロークで合格して、8月の本番に進んでいる。男性と同じ条件でも女性がクリアする可能性はあるということだ。
歴史をふりかえれば、LPGAは1967年にPGA内に「女子部」として発足している。当時は会員に女性がいたことになるが、現在のようなテストではなくPGAが認定する形だった。PGAの定款に男女の区別がないのもそこから来ている。1974年にPGAから独立して、現在のLPGAが発足した後は、PGA会員に女性はいなかったという。
LPGAのティーチングプロの審査は、これまでPGAが「代行」する形になっている。PGAの審査の際にLPGA受講者も同時に受験して、講習もPGAが行ってきた。
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