片山晋呉の不祥事から読み解くゴルフの本質

なぜトッププロがやらかしてしまったのか

6月27日の会見で険しい表情を見せた片山晋呉選手(写真:共同通信社)

6月は、日米のプロゴルファー、しかも勝利を重ねてきたトッププロの「不祥事」が大きな話題になった。

6月27日に国内男子プロゴルフツアーを主管している日本ゴルフツアー機構(JGTO)が、永久シード選手(通算25勝以上)の片山晋呉に対して、5月の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」のプロアマ戦での行動に「制裁金30万円と厳重注意」の処分を、本人同席のもとでの記者会見で発表した。

多くのメディアでも報じたので知っている方も多いと思うが、片山が「何をやって処分されたのか」も、やっと詳細が判明した。

招待客の怒りを招いた片山の行為

ツアー選手権の競技前日に行われたプロアマ戦で、片山と一緒に回った招待客が、片山の行動、言動に強い不満を覚え、1ホールプレーしただけでその場を去って帰ってしまった。

様々な推測も流れていたが、その1ホール目のグリーン上で片山は招待客がプレー中にもかかわらず、持っていたティーペグをグリーン上に投げ、それに向かってパッティング練習を開始。その後自分のバーディーパットを決めたが、ホールアウト後、また練習を始め、すでに次のホールに移動していた招待客に呼ばれてティーグラウンドに来た際にも「まだ前の組がプレーしている」という趣旨の発言をした。

招待客は「自身の練習で、同伴アマチュアへの配慮が不足している」という苦言を呈し、片山は「すみません」と答えたが、招待客はその後自身のティーショットを打った後で「帰る」と言って、その場を離れてクラブハウスに引き揚げた。

事の概要はこういったものだったという。大雑把に言えば、おもてなししなければならない招待客をほったらかしにして自分の練習をしている片山に、招待客が怒って帰ったということだ。

ツアー選手権は年4つの公式戦(国内メジャー)の1つでもあり、JGTOはこの不祥事を問題視。すぐに各メディアに「事件」を報告するリリースを送り、選手会長の石川遼が謝罪コメントを発表。弁護士らからなる調査委員会を設置して聞き取り調査を行い、前述の処分を決めた。

片山も事の重大さに気づいて、事件発覚後から大会出場を自粛し、処分も受け入れた。

この処分の軽重はさまざまな意見があると思うが、内容については妥当だと思う。

JGTOのツアー規程の「プロアマトーナメントに出場する同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をする行為」に該当するとして制裁金を科した判断であり、厳重注意というのは、役所にしろ、民間企業にしろ、体感的には厳罰ではないだろう。

何が悪かったかというと「練習をしていいかどうか」の同意を得なかったことだけしか見当たらないからだ。

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