ゴルフの新しい「仲間づくり」が今、20~40代のゴルファーの中で盛り上がっていると聞いた。どんな感じなのだろうか? 話を聞きに行ってみたので、2つの例を紹介したい。
都心の一角、オフィス街のビルの地下1階に、シミュレーションゴルフBAR「Cafeボローニャ麹町ゴルフ倶楽部店」がある。シミュレーションゴルフの機器(シミュレーター)が入った3部屋と、レストランバーが併設されている。
7年ほど前の開店時からシミュレーターを設置。客層はいわゆる「大人」が多かった。
3年ほど前から店舗経営に携わる江口寿和支配人が利用者に20代の若い世代が少ないことから、その世代に気軽にゴルフに取り組んでもらえるように、シミュレーターを活用しての「仲間づくり」を始めた。
ネットを通じて若い世代の来店が増えてきた
江口支配人は立教大学ゴルフ部主将を務め、米国のミニツアーにも参戦し、ゴルフを学んでティーチングの資格も取っている。同倶楽部の支配人となってボローニャガールというコンペの手伝いをする20代前半の女性グループを作った。「その女の子が気軽にゴルフをやっている姿をFacebookやインスタグラムに投稿していったら、徐々に若い世代の来店が増えてきた」という。
同倶楽部のアンバサダーをしている西野沙瑛さんは、大学時代に店のアルバイトをしていたボローニャガールの1人で、店のシミュレーターでゴルフを始めたという。江口支配人の指示で、増えてきた20代のゴルフ会を実施、いまでは60人規模のコンペになっているという。そうした様子をSNSで広めていくことで「インスタを見てきた」という若者が男女を問わず来店するようになった。
「若い女性が発信したことで、ゴルフをやらなかった人、やりたかった人のきっかけになったと思う」と江口支配人。「コンペでも、メンバーを見ると初対面、初対面、初対面って感じです」と西野さん。同世代が楽しんでいるところを見て、ゴルフのハードルが低くなったのだろう。
「最初はゴルフが嫌だったんですけれど、コンペを開催し始めて、友達やその友達とか、同じようなスコア、レベルの子と一緒にやるようになって、みんなスコアも上がってきた」と、1年余りでスコア100を切れるようになっているという。
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