女子ゴルフで「68罰打」課したルールの本質 ボールを「あるがままに」扱う意味とは何か

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伊藤園レディス2日目は「68罰打」のほかに、キャディーにぶつかって池に落ちたボールを探す事態も発生した(写真:日刊スポーツ/アフロ)

話題の女子高生プロゴルファー、畑岡奈紗の国内プロデビュー戦を取材に行った。伊藤園レディス2日目の土曜日。無料のギャラリーバスが千葉県の茂原駅から出ているというので利用したが、女子プロゴルフ人気なのだろう、バスは1台目に乗り切れず、2台目を待った。おかげで、畑岡の最終ラウンドのスタートに遅刻した。選手だったら、失格だ。

この日の翌日、新聞などで見た方も多いと思うが「女子プロ史上初」となるような出来事が起きた。一番大きかったのは、「68罰打」を受けた上原彩子の出来事で、1面で報じたスポーツ紙もあった。新聞記者をやっていたころ、いいことでも悪いことでも、初めての出来事に遭遇すると、当事者には申し訳ないこともあるのだが、ちょっとわくわくした思い出がある。

ゴルフには「規則」がある。野球やサッカーと違って第三者の審判はいないので、判定を自分で下すためのもの。この規則がややこしくて、たっぷり量がある上に、読めば読むほどわからなくなることもある。そのため「ゴルフはルールが難しい」というのが、ゴルフを始める人や、始めた人が続けるための壁になっている可能性もある。以前書いたように、エチケットやマナーも含めてゴルフ規則は一般常識的で、日常生活に置き換えてだめなことはやらなければいいし、やってしまったら「罰(罰打)」を受ける、困ったときに「救済」してくれるのも規則だ。

前代未聞の「68罰打」、何が原因だったのか

上原のプロツアーでは史上最多といえる「68罰打」は、第1ラウンドで起こった。雨もあってコースコンディションが悪く、競技委員会は、フェアウエーでボールに泥が付いた場合、拾い上げて拭いてから元の場所に置いて(リプレースして)いいという、追加のローカルルールを設定した。

ローカルルールとは文字通り、世界共通のゼネラルルールに追加して、そのコース特有の問題点をなくして、競技者が公平にプレーできるようにするその場限りのルール。

ちなみに、ボールに泥が付くとなぜだめかというと、ゴルフをする方はわかると思うが、ボールが変な飛び方をする。なので今回のローカルルールには「救済」の意味がある。野球のボールでも泥がついていたら不規則なバウンドになったり、思わぬ方向に曲がったりするのと同じ。だから、投手はボールに何かをつけて投げてはいけない。

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