7月19日、リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活するゴルフ競技の日本代表が正式発表された。男子は池田勇太、片山晋呉、女子は野村敏京、大山志保。7月11日付の世界ランクからリランクされた五輪ランク上位が出場する。
女子は五輪ランク対象最後の全米女子オープンまで熾烈な争い。予選落ちした日本の2番手大山が涙したが、3番手で30位台前半なら大山を逆転可能だった渡辺彩香が最終日最終18番で池に入れ、夢破れて涙。念願の五輪出場に大山は「(五輪は)メジャー大会よりも大きい存在と思う。狙うは金メダル。最後に長いパットを決めて、競泳の北島康介さんみたいに“チョー気持ちいい”と言ってみたい」と目を輝かせたという。
松山英樹はジカ熱を懸念して辞退
男子も最終の日本プロまでもつれ込んだが、対象者3人とも予選落ちで五輪争いの見せ場を作れなかった。それだけではなく、五輪について聞かれた池田は「今はそんな気分じゃない」といい、片山は「僕より調子のいい選手が出た方がいい」と辞退をにおわせた。
松山英樹が虫刺されアレルギーでジカ熱を懸念して辞退、世界ランクで2番手の谷原秀人は五輪出場に必要なJOCのメディカルチェックを受けていない。3番手、4番手の発言に、5番手の宮里優作は「もし自分まで降りてきたら行く」と決意したというぐらいの重苦しい雰囲気だった。
ところが、世界ランクが正式決定後、池田は全英オープンの会場で「ゴルフの価値をつける大事な大会。ゴルフ界の五輪の位置付け、日本のファン、ゴルフに携わる方々が五輪をどういう目で見るのか、この大会にかかっている。課せられた使命は大きい」と意欲を示した。
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