「松山」と「錦織」の五輪意欲が大きく違うワケ プロゴルファー「辞退問題」を解消する方法

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メジャー大会の1つである全米オープンの練習ラウンドで、JGTO(日本ゴルフツアー機構)の青木功会長と談笑する松山英樹(写真:日刊スポーツ/アフロ)

リオデジャネイロ五輪まで約2カ月というところで、報道された2つの出来事が対照的にみえた。ゴルフの出場権をほぼ確定している松山英樹の発言。もう1つは6月6日の世界ランキングで五輪出場権を獲得して日本代表になったテニスの錦織圭の発言。報道された2人の考え方の違いだ。

松山は最新の世界ランク15位で、7月11日の時点での世界ランクで出場権が決まるがほぼ確実に日本代表になる。6月第1週に米ツアーの大会会場で、南米で流行しているジカ熱に対する情報が入らないことへの不安を口にした。すでにジカ熱を理由にシン(フィジー)が欠場を表明し、スピース(米国)は全米オープンの会見で「脅威なら行かない」と発言した。当初不安を口にしていたマキロイ(アイルランド)は出場を表明した。松山は「ギリギリまで出場するかどうかわからない」とし、メダル候補として期待されていることで「出ないといったら(世間の反応が)ちょっと怖い」という気持ちもあるという。

五輪はメジャーと同じくらい大事、と思えるか

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錦織は五輪に対して「オリンピックは4大大会やマスターズと同じぐらい大事。メダルにかける思いもある」と、世界ランク6位で臨む五輪に意欲をみせた。松山と錦織は、ゴルフ、テニスと舞台は違うが、ともに「メジャー」と呼ばれる世界4大大会のタイトルを初めて(ゴルフは男子、テニスはシングルスとして)取れる可能性の高い選手。どちらが先か、と期待して見ているのだが、今回の五輪に対しての気持ちは異なっているようだ。

ゴルフ男子は欧米のツアー日程に五輪が入ったために、メジャーの日程が過密になって、調整が難しくなっているのは確かだ。テニスは1988年ソウル大会から正式種目になって、五輪に関わる種々の制約、たとえば日程やドーピング検査など、選手にとってはわずらわしいことに「免疫」ができている。112年ぶりに五輪競技に復帰したゴルフは慣れていないことも影響していると思われるが、全世界の選手がやっている五輪のドーピング検査をゴルファーだけできないということはないだろう。

日程過密を理由に五輪を軽視しているトップ選手も多い。また、賞金も出ないので、日本のゴルフ界も独自の報奨金や出場資格など「ご褒美」を検討しているが、メジャー賞金とはひとケタ、二ケタ違う。「賞金が出ないから」とあからさまに言う選手はいないが、2013年マスターズ覇者のスコット(オーストラリア)は「その時期は忙しい」を理由に欠場する。7年前に実施が決まり、自身の五輪代表の可能性も日程もわかっていたはずだから、ほかに理由を勘ぐられても仕方がない。「五輪よりメジャーが大事」と思うゴルフ界と、「メジャーと五輪は同じぐらい大事」と思っているテニス界の土壌の違いが、松山、錦織の発言に出たのだろうか。

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