海外メジャーの賞金は日本ツアーから外そう 優勝で即「日本の賞金王」になるのは不公平だ

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日本ツアーもようやく開幕戦を迎えた。プロアマ大会で鏡開きを行うキム・キョンテ選手(左から二人目)ら(写真:日刊スポーツ/アフロ)

ゴルフの祭典と言われる「マスターズ・トーナメント」で松山英樹が勝てるかもしれない。早朝からテレビ観戦をしたゴルフファンも多かっただろう。歴史的瞬間を生で見られるかも……残念、7位だった。それでも、日本選手がマスターズで勝つ可能性はこれまで以上に見えてきたことは確かなようだ。今のところ、松山しかいないともいえるが。

マスターズで、選手たちは自分がもらえる賞金額がわからないまま最終日を迎える。というのは、3日目までの入場料収入やグッズの売り上げ、放映権料などから賞金総額が決まり、最終日に発表されるのが恒例だからだ。スポンサーなどなしで大会を作るので、自分たちの好きなようにできる。ゴルフの試合を「興行」とすれば、大成功を収めている。4日間プレーして、まさかただ働きということはありえない。今年は昨年と同じ賞金総額1000万ドル、優勝賞金180万ドルだった。

賞金王の獲得金額を上回るマスターズ優勝賞金

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その額を聞いて、あらためて松山が米ツアーの選手でよかったと思った。
松山は日本プロゴルフ協会の会員ではあるが、日本ツアー、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のツアーメンバーではない。簡単に言うと、松山は2015年1月に、JGTOが義務付ける日本ツアー出場試合5試合をクリアできないため、制裁金100万円(推定)を支払って米ツアーに専念するとともに、JGTOのツアーメンバーの登録をしなかった。日本ツアーの選手ではないということだ。

どうして「よかった」と感じたか。松山がもし日本のツアーメンバーで、マスターズに優勝していたら、賞金180万ドルを手にする。もちろんそれ自体が問題なのではない。マスターズの翌週に国内開幕を迎えた日本ツアーでは、マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの4つの「メジャー」と呼ばれる大会の獲得賞金を日本ツアーの賞金ランクに加算している。マスターズ優勝賞金は約1億9500万円となり、去年の日本ツアー賞金王である金庚泰(キム・キョンテ)の獲得賞金を約3000万円も上回る。さあ、これから日本ツアー本格開幕だ、という前に、今年の賞金王が決まったようなものになってしまう。これでは、この1年の日本ツアーや特に終盤の賞金王争いへの興味もそがれる。

メジャーの賞金を日本ツアーの賞金ランクに組み込んだのは1998年から。当時は年間36試合と、今の約1.5倍の試合数があり、3~12月までほとんどの週がトーナメントで埋まっていた。組み込まれた理由はいろいろあったのだろう。

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