青木&倉本会長は男子ツアーを再興できるか 過去のしがらみを捨てなければもう先はない

✎ 1〜 ✎ 31 ✎ 32 ✎ 33 ✎ 最新
拡大
縮小
青木功会長(右から2人目)を囲むJGTOの新体制(日刊スポーツ/アフロ)

男子の2つのプロ団体の会長が決まった。1つは日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長が再任して2期目に入った。驚かせたのは、日本ゴルフツアー機構(JGTO)。男子レギュラーツアーを主管している団体は、青木功を会長に担ぎ出した。

青木に頼み込んだ選手会の危機意識

この連載の過去記事はこちら

前会長は海老沢勝二氏。続投の意欲満々と聞いていたが、この4年間で試合数や賞金総額、ギャラリー数や視聴率など数字の上では男子ツアーをさらに衰退させたこともあり、危機感にかられた選手会が青木を「三顧の礼」どころか、頻繁に会長就任のお願いに行き、生涯現役を旨としていた青木を翻意させたという。

これで、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長と合わせて、「プロゴルフ3団体の会長が実績のあるプロゴルファーになった。こうした団体の長に「名選手」がなるのは、賛否両論ある。

かつてはプロ野球で「名選手は必ずしも名監督にあらず」とよく言われた。組織運営や営業など、本業とは別の能力も必要だからだが、「協会の顔」としてはわかりやすいといえばわかりやすい。番付社会の日本相撲協会もほとんどの理事長は元横綱だ。

次ページ古くて新しい「PGAツアー」の呼称問題
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT