男子の2つのプロ団体の会長が決まった。1つは日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長が再任して2期目に入った。驚かせたのは、日本ゴルフツアー機構(JGTO)。男子レギュラーツアーを主管している団体は、青木功を会長に担ぎ出した。
青木に頼み込んだ選手会の危機意識
前会長は海老沢勝二氏。続投の意欲満々と聞いていたが、この4年間で試合数や賞金総額、ギャラリー数や視聴率など数字の上では男子ツアーをさらに衰退させたこともあり、危機感にかられた選手会が青木を「三顧の礼」どころか、頻繁に会長就任のお願いに行き、生涯現役を旨としていた青木を翻意させたという。
これで、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長と合わせて、「プロゴルフ3団体の会長が実績のあるプロゴルファーになった。こうした団体の長に「名選手」がなるのは、賛否両論ある。
かつてはプロ野球で「名選手は必ずしも名監督にあらず」とよく言われた。組織運営や営業など、本業とは別の能力も必要だからだが、「協会の顔」としてはわかりやすいといえばわかりやすい。番付社会の日本相撲協会もほとんどの理事長は元横綱だ。
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