ゴルフ世界一「ジョーダン・スピース」物語 7歳のとき遭遇した衝撃的な出来事

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出場資格がないままギャンブル的に米ツアー挑戦を開始した2013年当時のスピース。今より少し太っていた?(撮影:平岡純)
2015年にゴルフの世界ランキング1位となったジョーダン・スピース。2回にわたり、若き王者のエピソードを2回に分けて紹介する。今回は、その前編。

 

最近では、あまり見かけなくなった「不夜城」の文字。夜も太陽に照らされて明るかったとされる中国の古い城に由来するそうだが、「夜も眠らない」という意味で、かつての高度成長の真っ只中にあった日本では、活力やパワーの証として、ときにはエネルギッシュな夜の街の例えとして使われることが多かった。

22歳の若者が2015年世界ランキング1位に

だが、現在のゴルフの世界ナンバー1、ジョーダン・スピースを眺めていると、この言葉が自然と頭に浮かんでくる。今年、メジャー2勝を含む年間5勝を挙げ、世界ランキング1位の王座へ上り詰めたスピースは、米ツアーのフェデックスカップでも総合優勝を果たし、ボーナスの10ミリオンも獲得して2015年シーズンを終えた。

その2週間後には韓国でプレジデンツカップに出場。翌月には再びアジアへ赴き、上海で米ツアーのHSBCチャンピオンズに出場。さらには、ディフェンディングチャンピオンとしてオーストラリアン・オープンとバハマで開催された「タイガー・ウッズの大会」ヒーロー・ワールド・チャレンジに出場。いずれも優勝こそならなかったが、上海では7位、オーストラリアでは2位、バハマでは4位と、すべてトップ10入りを果たし、ようやくテキサス州の自宅へ戻っていった。

しかし、その翌週にはジョージア州へ飛び、来年のマスターズを見据えてオーガスタで父親とラウンドを楽しんだ。その後の年内の2週間は試合の予定はないそうだが、自宅近くのゴルフ場で家族や友人たちとたくさんゴルフをしたいとスピースは言う。

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