ゴルフ賞金女王イ・ボミ、圧倒的な強さの秘密 高校時代の「空白の1週間」に原点があった
12月10日、本間ゴルフの酒田工場(山形県)はイ・ボミDAYだった。賞金女王祝賀セレモニーが開催され、記念パネルやお祝い品が贈呈された。その後はクラブテストが行われ、用意されたクラブを順々に試打したプロが感想を述べていく。メディアが殺到したのも無理はない。
年間7勝はそうそう達成できる数字ではないうえに、2015年の部門別成績をみても、獲得賞金のほか平均ストローク、パーオン率、平均パット数、パーセーブ率も1位と、圧倒的な強さをみせつけたのだ。そこで今回、イ・ボミ プロへのインタビューを中心に、その強さの秘密を探ってみたい。
――今年は悲願の賞金女王になり、素晴らしい記録を更新しました。となると、気になるのは2016年のシーズンです。祝賀セレモニーの席上で、今年の優勝回数は難しいと思うと言っていましたね。
今年安定していたのは本間のクラブのおかげだと思うし、新記録も達成できたのでうれしい。来シーズンの目標などに関しては、まだ考えているところです。ただ、今年はメジャー(公式戦)の優勝がなかったのが残念だったので、2016年はメジャーで優勝したい。今言えるのは、何勝したいというより、優勝したい。
大きな刺激になったライバルの存在
――今年の好成績は、結局5勝を挙げたテレサ・ルー(台湾)プロと競り合ったのがよかったのでは。
そうですね。テレサさんもどんどん優勝回数を増やしていました。テレサさんを上回りたいという気持ちがあったら7勝もできたし、獲得賞金も2億円を突破できたと思います。
開幕のころ、5勝を目指すと言っているのを横で聞いていて、厳しいだろうと思っていました。ツアーのレベルも上がっていますし。それが7勝。僕らもびっくりです。なんでこんなに強いのかとよく聞かれるんですが、「笑う門には福来る」という格言がありますよね。真剣勝負の中にあって難しいんだけど、たしかに彼女は笑顔が多い。それが幸運を呼ぶのかな。
~専属キャディの清水重憲氏~
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