元メジャー投手、50歳の長谷川滋利がプロゴルファーに挑戦している。
6月11、12日に三重県の白山ヴィレッジGCで行われた日本プロゴルフ協会(PGA)資格認定プロテスト1次テストを受験。32位タイで2次テストに進んだ。
その直前、6月7~9日に日本で行われた「マスターカード・ジャパン選手権」に出場した際に話を聞いた。この大会はアメリカ・シニアの「チャンピオンズツアー」を日本で開催したもの。トム・ワトソンはじめ、往年の名選手たちのほか、シニアになって頭角を現した選手らが出ている。
長谷川は4月の同ツアー、三菱電機クラシック(ジョージア州TPCシュガーローフ)で主催者推薦出場し、シニアでプロデビューしている。初賞金は72位で1272ドル。この時点でアマチュア資格を失った。
まだ勝負をしていたい、どうせなら仕事にしたい
50歳を超えて、プロゴルファーを目指す理由を聞いてみた。
「アマチュアで試合に出たりしているうちに、野球より競技自体は面白いかなと思いました。個人競技だし。試合に出ているうちに、だんだん(プロで)いけるんじゃないかと。まだレベルは低いですが。競争するというのは楽しい。まだ勝負をしていたいんですね。どうせなら仕事にしたかった」
さすがに度胸満点にきわどいコースへのコントロールを武器にした、勝負師らしい理由だ。
プロ野球での実績はだれもが認めるところだ。1990年ドラフト1位でオリックス・ブルーウェーブに入団。翌年12勝9敗で最優秀新人賞を獲得した。1995、1996年のリーグ連覇に貢献し、1997年に大リーグのアナハイム・エンゼルスに金銭トレードで移籍。主にリリーフとして活躍した。
2002年にシアトル・マリナーズに移籍。クローザーとして起用されることも多く、2003年にはオールスターにも出場した。2006年引退まで一線で投げた。日本通算57勝45敗4セーブ、大リーグ通算45勝43敗33セーブを記録した。2016年には現オリックス・バファローズのシニアアドバイザーに就任し、フロントへアドバイスを送るのを仕事としている。
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