世の多くの人は、美しいものを見ては感動し、面白いことには大笑いし、おいしいものを食べ、親しい人と楽しい時間を持ち、明日への英気を養いながら、仕事に励んでいます。
あなたもそのように生きる権利があります。しかしながら彼といる限り、それはありえないことです。
人生は一度きりです。あなたは、“自分は些細なことにも激高する彼に怯えながら、感謝することを知らない彼の世話をするために生まれてきた者ではない”と、強く思ってください。
子どもさんも独立し、義父母も看取りました。あなたは奴隷ではありません。「妻の奴隷主」と錯覚している彼に胸を張って、別れを告げるべきです。
暴力夫から自分を解放し、希望につながる苦労を
彼は年齢とともに怒鳴る回数が減ったそうですが、それは性格が穏やかになったのではありません。それはあなたがその分神経をとがらせ、事前に彼の理不尽に従う回数が増えたにすぎないのです。あなたの神経はその分すり減っているのです。しかもその努力は報われることはないと、多くの経験者は語っています。
ところで、生活費も基本的にはあなたの負担ということですが、それはなぜですか? 私の想像ですが、あなたの借金を彼が肩代わりして、支払ってくれたからですか? それともあなたがまたギャンブルに走らないよう、わざと余分なお金を持てないようにされているのですか?
いずれにしてもやり繰りができていないのですから、行き詰るのは必定です。
借金返済がまだでしたら自己破産を申請するなど、再出発の道はいろいろあるはずです。
離婚しても当面の苦労はあると思いますが、怯えたり嫌悪感で体が硬直することからまず、ご自身を解放してください。
今の奴隷生活での我慢は、絶望からあなたを救いません。同じ苦労でも、希望につながる苦労をしましょう。
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