データ量の削減は、主に従量課金でデータ通信料が上がっていく国や地域のための機能とみられるが、日本でも通信事業者大手3社は、段階制の料金プランを相次いで導入している。
ドコモは「ギガライト」、auは「新auピタットプラン」、ソフトバンクは「ミニモンスター」を用意しており、いずれもデータ通信を抑えれば抑えるほど、料金は安くなる。例えば、ドコモのギガライトで本来6GB使っていたところを、省データモードで5GB未満に抑えられれば、それだけで毎月の料金は1000円安くなる計算だ。
また、格安SIMで低容量のデータプランを契約しているユーザーも、データ通信の消費量はなるべく抑えたいはずだ。こうしたプランを選んでいるユーザーは、省データモードをオンにしておいたほうがいいだろう。
同様のデータ量を削減する機能は、グーグルのブラウザアプリ「Chrome」にも搭載されているが、この場合、効果はサイトに限定される。アプリ全体に範囲が及ぶという意味で、省データモードのほうが強力な仕組みといえるだろう。
2.知らない人からの電話をまとめて拒否
iOS 13では、スマートフォンの基本ともいえる電話機能にも、磨きがかかっている。注目したいのは、「不明な発信者を消音」という新機能。これをオンにすると、電話帳に登録していない電話番号からの着信をまとめて拒否することができる。
ちなみに、電話をかけてきた相手には、着信を拒否していることがわからず、電話に出られなかった旨しかアナウンスされない。留守番電話サービスを契約している場合は、自動的にそちらにつながる仕組みで、トラブルになる心配も少ない。
セールスの電話などが直接かかってきて迷惑している人などは、この機能を活用するといいだろう。知らない相手から電話がかかってくる可能性のあるビジネスで使うのは難しいかもしれないが、プライベートでは重宝しそうだ。
着信自体は残るため、電話番号を検索してみて、必要だったら折り返すこともできる。iOS 12までは、拒否したい電話番号を着信拒否設定でリストに登録する必要があり、いったん電話がかかってきてからでないと、着信を拒否することができなかった。電話帳に登録していない電話番号を一括で着信拒否する設定も、用意されていない。
設定は「設定」アプリから「電話」を開き、「不明な発信者を消音」機能をオンにするだけだ。標準ではオフになっているため、必要に応じて設定したい。
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