人事部がこれから「会社の裏方」でなくなる必然

GAFAも導入する「戦略人事」とはいったい何か

人事部は今後、経営と事業の双方を理解したうえでの「戦略人事」を行っていく必要があるそうです(写真:IYO/PIXTA)

企業にお勤めのみなさんは、「人事部」と聞くとどんなイメージを持っているだろうか。社員の評価などの機密情報を扱う仕事の性質もあり、漠然と特権的な役割だと感じている人が多いかもしれない。事実、人事部へ異動することが“出世コース”だとみなされる会社もあると聞く。

しかし近年、企業における人事のあり方は変わりつつある。例えば、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の導入。人材採用における応募者とのやり取りや労務における給与計算などを、外部の専門チームに委託するケースが増えており、人事部の社内人員は縮小傾向にあるのが実態だ。

HRTechの活用も盛んに

アウトソースが当たり前になりつつあるだけでなく、最近ではHRTechと呼ばれる人事関連のテクノロジー活用が盛んでもある。人が担ってきた役割は、ますますAIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に置き換えられていくだろう。時代の変化を理解せずに出世コースだとあぐらをかいていると、いつの間にか機械にポジションを奪われかねない。

この連載の一覧はこちら

このように、従来の人事の役割を「社内の人間が」担うことは減っている一方で、徐々に重宝されはじめている役割もある。それが「戦略人事」と呼ばれる存在だ。企業の経営・組織コンサルティングを手がける弊社エッグフォワードでも、近年このポジションの設置についての相談が急激に増加している。

ところが従来の人事を担ってきた人に、突然次の日から「戦略的に人事をやって」と任せてもうまくいくものではない。そこで今回は、戦略人事の必要性を紹介するとともに、その役割を務める人が持つべき心構えや、導入のポイントなどをお伝えしていこう。

次ページなぜ戦略人事が必要なのか?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • コロナ後を生き抜く
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT