即戦力の中途社員が「入社直後」につまずく理由

早期戦力化に効くオンボーディングとは何か

中途採用者や新入社員の早期戦力化に効くオンボーディングとは何でしょうか(写真:HM/PIXTA)

新年度を迎え1カ月が経った。年度の変わり目は転職にも都合のいいタイミングなので、学校を卒業したばかりの「新社会人」だけでなく中途採用で新メンバーを迎えた会社も多いことだろう。

ところが、3カ月~半年ほど経つと人によって明暗が分かれて見えることはないだろうか。すぐに職場になじんで成果を出す新卒社員がいる一方で、即戦力として期待されていた中途採用社員がなかなかパフォーマンスを発揮できずにいるケースを見かけたことはないだろうか。

企業の経営・組織コンサルティングを手がけるエッグフォワードは、さまざまな企業からこの“新入社員の受け入れ”に関する相談・依頼を多くいただく。その裏には、人材不足が深刻になっており、採用、即現場投入が当たり前の流れとなっていることが一因のように思う。

また、アセスメントなどの科学的アプローチに対する引き合いも急激に増えており、人材課題を経営事と捉え、今まで勘と経験に頼りがちだった従業員の離職防止やエンゲージメント(従業員が会社の向かっている方向性に共感し、自発的に貢献したいと思う意欲)向上に真剣に取り組む企業が増えてきていると感じる。

オンボーディング=導入研修ではない

このような状況で、注目が高まっている施策が「オンボーディング」の取り組みだ。今回は、知っているようで意外と知らない、オンボーディングのポイントについて解説していこう。

この連載の一覧はこちら

そもそも、組織運営や人材育成における「オンボーディング」とは何を意味する言葉だろうか。人事や新人指導の経験がある方なら聞いたことはあるかもしれないが、一般的にはあまりなじみがなく、正しく理解されていることのほうが珍しい。

オンボーディング(on boarding)とは、船や飛行機などに乗り込んでいる状態を語源とする用語。つまり、会社を1つの乗り物と捉えて、新たな乗組員を戦力化していくための活動全般を指す。入社直後の「導入研修」だと捉えている人も多いが、それはオンボーディングの1ピースにすぎない。

次ページ中途が立ち上がりにつまずく理由
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 若者のための経済学
  • 本当に強い大学
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スクープ! 積水ハウス地面師事件<br>「封印された報告書」の全貌

「なぜ積水はだまされたのか」。2年前の地面師グループによる大型詐欺事件。謎を解く同社の内部資料を本誌が独自に入手した。だまされた積水が調査報告書の公開を拒む理由は。取引を承認した役員が現在も要職にある“闇”をいま明かす。