『転職活動は在職中にするべき?』(31歳・男性)

城繁幸の非エリートキャリア相談

<城繁幸氏の診断>

診断:『基本は在職中の転職活動』

 20代で転職する人の割合は4割を超えています。実感からすると、おそらく、既に5割は超えている気がしますね。それほど転職と言うのは一般的になってきているわけです。

 ところが、意外と知られていないのが「転職活動はいつするべきか」という点です。はっきりいうと、在職中に転職活動するのと、辞めてからするのとでは、かなり扱いが違ってくるはずです。

 たとえば、労働条件がいい例でしょう。年齢でベースが決まる年功序列型企業であっても「30歳で450~600万円」という風に、各年齢で若干のレンジが存在します。あとは採用者の評価と本人希望を天秤にかけながら、値段を交渉するわけです。

 この時、現在無職だと、足元を見られてしまうんですね。

 「450万円で十分でしょう?今は無職なんだから」という具合です。これが年齢レンジなんてない職務給型企業であれば、さらに下がってしまう可能性もあります(まあ、そういった企業ならそもそも採用しない可能性も高いですが)。

 さらに問題なのは、そもそも現在無職というだけでネガティブに評価してくる企業もある、ということです。大方の日本企業では、年齢で給与が決まってしまいます。つまり勤続年数が連続して続いていることを重要視するんですね。そこに穴が開いていることを嫌がるわけです。実際、中途採用にあたり「原則、在職中の応募者に限定」といった内規を設けている企業も存在します。

 「在職中は忙しくて転職活動できなかったから」というのも、社会人としては理由にはなりません。その合間に時間をやり繰りして内定取るのが、優秀なビジネスマンでしょう。「忙しかったから納期が守れませんでした」という言い訳が通用しないのと同じことですね。

 一般論を言えば、現職にあるうちに内定先を見つけた上で転職されることをおススメします。

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