『転職活動は在職中にするべき?』(31歳・男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談
終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。
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『転職活動は在職中にするべき?』(31歳・男性)
<相談者の悩み>
はじめまして。現在31歳、広告代理店勤務の営業担当です。
実は現在、転職しようかなと考えています。現在の職場環境に特に不満はないのですが、どうしても新卒一筋では視点が偏ってしまうような気がするためです。
たとえば、今の会社の同僚で、中途で入社してきた人の話を聞いていると、自分などよりもはるかに視野が広く、さまざまなことを経験しています。結果として業務のキャパシティーも、他の同僚などより大きいのです。私の場合、現在のままだと、そもそもどういうキャリアが必要とされているのか、ということすらわかりませんし。
そんなわけで、年内の転職を考えてはいますが、そのタイミングで迷っています。自分としてはまず退職し、若干の期間をおいてから再就職活動する予定でいます。理由は二つあります。
・最近、忙しすぎて行けなかった海外旅行や帰省をしたい
・在職中だと時間的制約が厳しいので、退職した上でじっくり転職に取り組みたい
ただ、転職をした知人からは「在職中に内定を貰うのが基本で、辞めてからだと厳しい目で見られる」と言われ、不安を感じています。
そこで相談なのですが、本当に無職状態からの再就職は難しいものなのでしょうか?資格や留学のため、長い休職期間がありながら、立派に転職している人間もいるので、一概には言えないと思うのですが…。また、人事として見過ごせる無職期間の目安があれば、教えてください。