大人の会話ができない人は流れがわかってない 自分のことにとらわれず相手を想いやろう

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そういう相手とコミュニケーションするときには、まず相手からポロッと出たひと言を「それはいいですね」と、100%肯定して受け止めたほうがいい。そしてすかさず、「それならば、これもありますよね」というような感じで、受け取ったものを少し広げて提案してみることが大切だ。

展開力のある人とない人の差

「それならこれもありますかね」といった感じで広げながら問いかけると、ほんの1時間であっても、いろいろなアイデアが出て、建設的な打ち合わせをすることができるというわけだ。

大人の会話では、自分の意見をどう言うかということも大事ですが、その場を展開させて、より有意義なものにしていく「会話の展開力」が大切です。
なかなか友人ができない。
クライアントの信頼が得られない。
いつも会話が盛り上がらない。
そのときは盛り上がったと思ったのに、関係が発展しない。
そうした経験の多い人は、「思いつつずらす」ことを意識した会話をするようにしてみてください。(164〜165ページより)

展開力のない人は、自分では盛り上がった話をしているつもりでも、実は自分勝手な話ばかりしている傾向があるのだとか。会話を振り返ったとき、「自分ばかり話していたな」と感じたら、その可能性は大。

一方、展開力がある人の会話は、発言の割合が相手も自分もほぼ同じになるという。当然ながら、相手も会話を楽しむからだ。

会話のコツ④ 忖度力を身につける

いい飲み会の席には、必ず上手に盛り上げてくれる人がいるもの。周りの空気を読んで場を盛り上げたり、退屈そうな人同士をつなげたり、空いている皿を下げたり、飲み物を注文したり。

言われてからやるのではなく、みんなの気持ちを察してスムーズにこなしてしまう人である。

よく言う「気働きが利く」タイプの人ですが、このように他人の気持ちを推し量ることを「忖度」と言います。
最近、あまりいい印象を伴わなくなってしまった言葉ですが、もともとは相手の気持ちを推し量るという、日本人らしい思いやりを意味する言葉です。
そんな言葉の本義に戻れば、「忖度力」は、なによりあった方がいいですし、忖度力がある人とは会話も弾みます。(166ページより)

「相手はこの会話をどのような着地点に持っていきたいのか」「それにはなにが障害なのか」「自分はどこまでなら譲れるのか」など、ビジネスの場においては、そうした忖度力があるかないかで物事の進み方がまったく違ったものになるわけだ。

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