大人の会話ができない人は流れがわかってない

自分のことにとらわれず相手を想いやろう

会話のコツ① 相手に興味を持っていることを示す

大人の会話において大切なのは、相手の話に興味を持っていることが、相手にきちんと伝わるようにすること。そのことの重要性を伝えるために、著者は「お見合いの席」でのあり方を例に挙げている。

もし、お見合いの席で相手に興味を持っていることが伝えられなかったとしたら、場合によっては「自分に関心がないのかもしれない」と誤解されたまま終わってしまう可能性もあるわけだ。

お見合いでは、限られた時間の中で、相手に興味や関心を持てるかどうかということがはかられます。そして、初対面のその場で会話がうまくいかなければ、その先はありません。
会話が苦手な人と生活するというのは、実はものすごくきついことなのです。なぜなら、カップルや夫婦というのは、会話が中心となって発展していく関係だからです。会話が生活の質を左右すると言っても過言ではありません。(156ページより)

お見合いの席では、「自分のことをわかってもらいたい」という気持ちが先行しがち。しかし、一方的に自己主張するのではなく、まずは相手に対して自分が関心を持っていることを示したほうがうまくいくという。

それはお見合いに限らず、あらゆる人間関係に言えそうだ。

相手の意識が向かっている先を察知する

しかし、だからといって根掘り葉掘り相手を質問攻めにするわけにもいかない。そこで著者は、「お互いの話ではない“ホットな話題”でつないでいく」ことを勧めている。そこで重要なのは、相手の意識の志向性を知ることだという。

人の意識には志向性があります。
これを主張したのは、オーストリアの哲学者フッサールという人ですが、意識というのはそこに何となくあるものではなく、必ず何かについての意識であり、その意識は常に何かに向かっているというものです。(157ページより)

確かに私たちは、何か行動しようという際には、そこへ意識を向けているものだ。飲み物を飲むときには飲み物に意識が向いており、思い出話をしているときは、過去の思い出を頭の中で思い描いている、という具合に。

つまり「ホットな話題でつないでいく」とは、こうした「意識の志向性」、すなわち相手の意識が向かっている先を察知しつつ、話題を展開していくというテクニックのこと。

両者の意識が同じ方向に向けば、「志向性の一致」が生じることになる。それこそが、話が盛り上がる秘訣だというのである。

次ページ志向性の他にもう1つの「意識の流れ」とは?
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