大人の会話ができない人は流れがわかってない

自分のことにとらわれず相手を想いやろう

会話のコツ② 意識の流れを感じて楽しむ
意識には志向性の他にもう1つ、「流れ」という特徴があります。
これは、ウィリアム・ジェームズというアメリカの心理学者が提唱した説ですが、彼は「意識の本質は流れである」とまで言っています。
これはどういうことかと言うと、意識は常に動いていて、その動きには流れがある、ということです。
普段の生活では「意識の流れ」などあまり感じないかも知れませんが、会話では顕著に表れます。わたしたちが普段何気なく使っている「会話の流れ」という言葉は、まさに会話しているときの意識の流れと言い換えてもいいものだからです。
会話では、流れを大事にすることがとても大切です。(160ページより)

流れを大事にするとは、「この会話はどこへ流れようとしているのか」と会話の流れの向かう先を意識するとともに、流れそのものをせき止めないようにするということ。

意識に流れがあることを知らないと、思いついたことを流れに関係なく会話に放り込んでしまうことになる。その結果、会話がぶつ切りになってしまうというのである。つまり、流れを分断してしまうのだ。

相手に不快感を与えないために

人の話を遮って自分の話をしたり、話題を急に変えたりすると、そのたびに流れが切れてしまう。また、そうした“ぶつ切り会話”はとても疲れる。しかも相手からすれば、とても嫌な感じがするものでもあるだろう。だからこそ、会話の流れの底に意識の流れがあるということを意識しながら会話を進めていくべきだというのだ。

なお著者によれば、意識の流れを感じるコツは、「相手はこの会話で何を目指しているのか」というところを探ること。

例えば、相手がキャンプの話をしていたとしよう。その際、相手はその会話によって、自然と触れ合うことのすばらしさを伝えたいと思っているのだろうか、一緒にキャンプに行こうと誘おうとしているのだろうか、それとも自然環境の破壊を問題化しているのか。

このように、「相手の会話の着地点はどこなのか」ということを多少なりとも意識してみることが大切だということだ。

会話のコツ③ 添いつつずらす

会話がつながる、会話の間が持つということは、会話を楽しむうえでとても重要。途切れがち会話では、相手につまらない印象を与えてしまうからだ。では、どうすれば会話を長く続けていくことができるのだろう?

この疑問に対するポイントは、相手の言っていることに添いつつ、うまく話題をずらしていくこと。「添いつつずらす」という、大人のコミュニケーションにおいてはとても重要な能力なのだという。著者はこれを「会話の展開力」と呼んでいるそうだ。

もともとはちょっとした知人だったのに、何度か会話するうちに友達感覚が生まれ、親密な関係に発展するというケースは少なくない。会話を楽しむことができれば、最終的に相手との間に温かい空気が流れ、親愛関係が生まれるということである。

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