ひざの痛みに悩む人が意外と知らない根本原因 湿布やサプリが「効く」「効かない」の差
湿布薬の効果を最大限に引き出そうとするなら、自分のコリや痛みの原因を知ることです。
その原因とは主に「緊張」によるものなのか、「炎症」によるものなのかの2つです。
緊張と炎症を簡単に見分けるには、熱を持つ痛みがあるかどうかで判断すると良いでしょう。熱を持っていたら炎症、持っていなければ緊張によるものです。
実はひざの軟骨が摩耗しても痛みは感じない
一方、サプリメントのほうはどうでしょう。
中高年以降、加齢によって膝関節の軟骨がすり減ると、骨と骨がぶつかってひざが痛くなる。
だから、グルコサミンやコンドロイチンなどの軟骨成分をサプリメントで補えば、すり減った分の軟骨が形成され、ひざの痛みがなくなる……。
一般的にこうしたイメージがありますが、これらの軟骨成分が摩耗した軟骨を修復するとの科学的な根拠は残念ながら示されていません。
そもそもひざ痛に関して言えば、ひざ軟骨には痛みを感じるレセプター(受容体)がないので、軟骨が摩耗しただけでは痛みは発生しないのです。
ひざの痛みを感じるのは、ひざの皿(膝蓋骨)の下にある脂肪体(膝蓋下脂肪体)の部分です。
ここは文字通り脂肪でできていて、痛みを感じるレセプターがたくさんあるためです。
また、膝関節を覆っている袋状の膜(関節包)とその内側にある骨膜にも痛みを感じるレセプターがあります。ですからここが炎症を起こすとひざの痛みになります。
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