ひざの痛みに悩む人が意外と知らない根本原因 湿布やサプリが「効く」「効かない」の差
ひざの痛みは小中学生のときに起こる成長痛か、中高年になってあらわれるひざの皿周辺の痛み(膝蓋腱炎、膝蓋下脂肪体炎)が定番でしたが、最近はランニングなどをやり過ぎてひざの外側に痛みが出る「ランナーズニー」という症状で来院される患者さんも増えています。
これらのひざの痛みは一見バラバラなようですが、原因は共通しています。そう、やはり頑張っている場所とサボっている部分があるということです。
本来、ひざの屈伸運動は、股関節、太ももの筋肉、足首など、さまざまな部分が連動して可能になります。
しかし足首と股関節は動きを意識しにくくサボりがちの傾向があり、それらの動作をカバーするために太もも前側の筋肉が頑張ってしまいます。
太もも前側の筋肉が過剰に使われると、同時にひざの皿を脛に留めている腱(膝蓋腱)や皿の下の部分(膝蓋下脂肪体)が引っ張られて炎症を発生し、痛みが出るのです。
これがさまざまなひざの痛みの基本的な原因です。
「年齢やシチュエーションが違えばひざの痛みの原因も違うだろう」と思われがちですが、実は大もとのところは同じです。
焦って手術をする前に「動き」を変えてみよう
サボっている部分と頑張っている部分は人それぞれなのだとしたら、いろいろな症状の表れ方があってもいいはずです。
それなのに、肩こりや腰痛、ひざの痛みなど、特定の部分にあらわれやすいのは不思議だと思いませんか?
なぜそうなっているのかというと、体内にはサボっている部分の肩代わりしやすい部位があるからです。首や肩、腰、ひざはとくに肩代わりしやすいということです。
「手術をしないと治らない」と言われたら焦ってしまいますが、そんなときは一度理学療法士のもとを訪れてみてください。
理学療法士は動作を見抜くプロですから、どこがサボっていてどこが頑張っているのかを教えてくれるでしょう。
そして頑張っているところの負担を減らすような動き方を指導してくれるはずです。
これで痛みが軽減するようなら、あわてて手術しなくても大丈夫です。
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