ひざの痛みに悩む人が意外と知らない根本原因

湿布やサプリが「効く」「効かない」の差

繰り返しになりますが、ひざの軟骨自体は痛みを感じません。

だから「痛みを解消するために軟骨成分を摂ればいい」という話は、そもそも成立しなくなってしまいます。

また、摂取したサプリメントの成分が、ひざに届く確率はどれほどあるのでしょう。

太平洋に浮かべた小枝をハワイのホノルル港の特定のヨットハーバーに届けるようなものだと私は考えています。つまり確率はほぼゼロに近いということです。

ただし、ひざの痛みの治療として、軟骨の滑りをよくするヒアルロン酸を直接ひざに注入することがあります。

この場合はピンポイントに注入するので、効果が期待できると医学的に認められた治療法です。

ひざの痛みの原因は加齢や変形ではない

ひざの痛みに悩む患者さんを診ていると、次のようなケースによく遭遇します。

「数日前からひざが痛くて、なかなかよくならないので病院に行ってレントゲンを取ったところ、『ひざが変形して骨のとげが出ています』と言われた」

「『変形してひざの関節のつなぎ目が狭くなっている。加齢によるものだから仕方がないし、手術をしないと治りませんよ』と言われた」

このようなお話を聞くと、私はいつも「変形や加齢が原因ではないですよ」「手術は必要ないかもしれませんよ」とお伝えしています。

もし変形が原因だとしたら、変形し始めたタイミングで痛み出さないとおかしな話です。たとえば3日前から痛み出したとしたら、その変形は3日前からはじまったのでしょうか?

また、変形が痛みの原因としながらも、手術をせずに治療だけで痛みがなくなることがあるのはなぜでしょうか?

このようにひざの痛みの原因を変形や加齢に求めるのは、私はムリがあるのではないかと考えています。

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