「5時に夢中!」がぶち壊したテレビの常識

大川貴史プロデューサーに聞く

 “番組発のスター”が最も多いと言われる番組がある。出演者のキャラクターがひときわ「尖っている」、TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)の看板番組「5時に夢中!」だ。「言論の自由」をテーマに月~土曜日の5時から生放送されている同番組は、今年で放送9年目を迎え、放送2000回を超える大ヒット番組となっている。
 同番組からは今の日本のTVを席捲する多くのスターが生まれてきた。マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ、岩井志麻子、中村うさぎ、中瀬ゆかり、岡本夏生、北斗晶、……「5時に夢中!」ではまだ認知度が低かったり、再ブレイク前だったりするタレントたちを積極的に起用してきた。
 こうした“ダイヤの原石”を多く見出した「5時に夢中!」プロデューサーの大川貴史氏に人の見いだし方や発想、面白さの原点について聞いた。

マツコさん初登場は「3打席連続ホームラン!」

――月曜日コメンテーターのマツコ・デラックスさんをはじめ、ミッツ・マングローブさん、「5時に夢中!」発の“スター”が多く出ています。マツコさんの生みの親として「人を見る目」があるという印象があります。

よく「マツコさんを見いだした」と言われますが、そんなことはないです。だって、初めてお会いしたときから、マツコさんはずば抜けて面白くて、誰が会ったって見いだしていますよ。むしろ、出会えたことが「運がよかったな」というだけの話です(笑)。

マツコさんは、はっきり言って「天才」。本質を見抜く目というか、「人」や「事柄」の核心をとらえるのが本当にすごい。最初に出演していただいたときは、番組との相性のよさから、野球だったら「来日したボブ・ホーナーがいきなり3打席連続ホームランを打った!」みたいに、「すご玉がいた!」というインパクトでした(笑)。

次ページ水商売界の「めざましテレビ」が生まれたわけ
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • コロナ後を生き抜く
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
悪用された「ドコモ口座」<br>セキュリティーに3つの問題

「ドコモ口座」を使った預金の不正引き出し事件。背景としては、回線契約がなくても口座が使える「ドコモ口座」自体と、安全性の脆弱なシステムで口座接続していた銀行側の双方に問題がありました。情報漏洩の経路も不明で、今後の対応が問われています。

東洋経済education×ICT