男性がハマる?「孤独のグルメ」"黄金リレー"

「怒り新党」だけ見て、寝てはいけない!

「マツコ&有吉の怒り新党」のコラム(2014年8月7日)を読んだという友人(40代男性)と話していたときのこと。友人が「やっぱりあの番組は新・3大○○でしょ」とひとしきり熱弁を振るった後で、こうつぶやいたのです。「水曜日の深夜って幸せな気分になれるんだよ。新・3大から孤独のグルメへ、リレーできるだろ?」

水曜深夜には男性のための「黄金リレー」がある?(テレビ東京HPより)

まさか、そんな通な視聴方法があったとは! 何でも新・3大が終わると、ちょうど「孤独のグルメ」(テレビ東京系)の主人公、井之頭五郎(松重豊)がごはんを食べるシーンに間に合うのだそうです。ライブで見た後に、録画で何度も見るのだとか。

筆者は「孤独のグルメ」を2012年のシーズン1から視聴しているコアファンのひとりです。本コラムで取り上げようか、取り上げまいか迷ったのは、これ以上、番組が人気になって、ゴールデン昇格なんかになったら絶対いやだなと思ったから。「孤独のグルメ」は深夜にひとりでこっそり見て幸せを感じる番組であってほしいなと。しかし、友人から「マツコ→孤独」という黄金リレーの話を聞いてしまったからには、書かないわけにはいきません。

おっさんが、独りでごはん食べてるだけなのに……

「孤独のグルメ」は、主役の松重豊さんいわく、“おっさんが独りでごはん食べてるだけ”のドラマ。雑誌に連載されていたグルメコミックを実写ドラマ化したものです。

個人輸入商の井之頭五郎が商談で訪れた土地で、隠れた名店を見つけて、ごはんを食べる。五郎さんの心の声が全部セリフになっていて、その声を軸にドラマが進んでいきます。それだけですが、五郎さんが食べているシーンを見ていると47分間、あっという間に過ぎてしまいます。店は実在する店ですが、お店の人は小日向文世さんや、寺島進さんなど、実力派俳優が演じています。

先にビジネス戦略の話をしておくと、「孤独のグルメ」はアニメーション番組と同じようなビジネス展開をして成功しています。テレビ番組を核に、DVD、CD、本、グッズ、イベントなど、マルチメディアで儲けるビジネスモデルです。ただ、「妖怪ウォッチ」などと大きく違うのは、このドラマは実写であり、まさかこんなに熱狂的なファンを獲得するとは思ってもみなかったこと。

アニメーションであれば、最初からマルチメディア展開を見越して、放送スケジュール、キャラクター、ストーリーなどを決めますが、「孤独のグルメ」のヒットはおそらく想定外なので、すべて後追い展開です。

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