ハーバード流は、「アメトーーク」で学べ? 一流とは、ひな壇でもキラリと光る人!

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「アメトーーク」(テレビ朝日系)を見ていていつも思うこと。それは「ハーバードの授業と似ているな」です。「アメトーーク」とハーバードビジネススクールの授業。片や深夜番組の王様で、片や世界最高峰の経営学の授業ですが、実は共通点がとても多いのです。

世界最高峰・ハーバードビジネススクールの授業は「アメトーーク」に似ている?(画像はテレビ朝日HPより)

筆者はアメリカの経営大学院の面接官をやっていることもあり、よく受験者から「ハーバードの授業ってどんな感じですか?」と聞かれることがあります。そのたびに、「『アメトーーク』みたいな感じ」と答えるようにしています。

そう言うと、教授が延々と話す講義形式の授業に慣れている日本の人たちは驚きますが、ハーバードの授業に参加するということは、「アメトーーク」の雛壇に座るのと同じなのです。

「雛壇」番組が持つ、2つの意図

2003年に放送開始し、深夜にもかかわらず、10%を超える視聴率を獲得している「アメトーーク」。いわゆる雛壇トーク番組の元祖です。今、業界で普通に使われている「雛壇」(トーク番組などでゲストが階段状に座る席。雛人形を飾る雛壇に由来)、「雛壇芸人」という言葉も、この番組から生まれたと記憶しています。

現在、多くのバラエティ番組で、大勢のゲストを並べる「雛壇」が使われていますが、その使用目的には2つあります。

①セットとしての雛壇
②主役としての雛壇

①は、簡単に言ってしまうと、「ゴールデン番組で画面が寂しいのもなんだから、とりあえず誰か並べておこう」という発想。VTR中心の番組なのに、やたらとスタジオに人がいる。ここに呼ばれた人は、一言も話さないまま番組を終えるということもあります。筆者は「今日、この人、何か話すかな。あっ一言だけしゃべった。一言でギャラ○万円か! もったいないな」とマニアックな見方をしていますが、本当に1度もアップを抜かれない、1度も話さない人というのもいるのです。おそらくテレビ好きの読者の皆さんなら、「あの番組のゲストはセットだな……」と番組名が浮かぶはず。

筆者はセットとして雛壇を使っている番組については、出演者をあまりにぞんざいに扱っているし、制作者の創意も感じられないので、正直、あまり好きではありません。

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