夏の大型特番として恒例となったフジテレビ系の「27時間テレビ」。今年はSMAPを総合司会に迎え、7月26~27日に放送されました。「武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ」は、高視聴率を記録し、フジテレビの週間視聴率3冠(7月21~27日)の獲得に大きく貢献しました。
ところが放送後、SMAPの体を張った頑張りに「40代なのにすごい」と賞賛の声が上がる一方、「つらそうで見ていられなかった」という視聴者の声も聞こえてきます。今回はその背景を探ってみます。
励まされた vs. 見ているのがつらかった
今年の「27時間テレビ」のテーマは、「テレビ番組によって人の気持ちをポジティブにすること」。SMAPのメンバーは、視聴者を楽しませるべく、水泳大会、熱湯風呂、ペンギンの着ぐるみコント、などありとあらゆる企画に体を張って挑戦しました。
メンバーは不眠不休で奮闘し、番組は順調に進行していきましたが、誤算だったのは、中居正広さんの体調です。27日の夕方頃には、体調が悪化していることが画面からも見てとれました。夜7時15分ごろからはじまった「ノンストップライブ」(45分3秒、ヒット曲を歌い続けるライブ)で、その疲労はピークに。中居さんは歌の途中で息をあげ、何度もしゃがみこんだり、舞台袖に引っ込んだりと、明らかに普通じゃない状況となりました。
屋外のライブ会場は気温も高かった上に、ギラギラと照明が照りつけていました。そのうえ、衣装は分厚い長袖……。無理もありません。中居さんはライブの最後に、「こんなぶざまな姿をお見せしまして、本当に心より申し訳ないと思います」とコメントしました。
さらに、ノンストップライブの後には、「最後まで汗をかいていただく」と、会場からメインスタジオまで歩いて戻るという演出が用意されていました。木村さんが歩き始め、草彅さんも「オレたち、Can’t Stopだろ!」と言い、歩くことに合意。中居さんは、氷で首もとを冷やしたあとに、赤みがかった顔で歩きはじめましたが、そこはプロ中のプロ。台本どおりに進行し、最後まできっちり司会をやり遂げたのです。
筆者は、途中から中居さんの体調が気になって仕方なくなり、「本当に大丈夫だろうか?」とエンディングまで心配しつづけました。せっかくのライブも森且行さん(SMAPの元メンバー)からの感動の手紙も、真剣に聞き入ることができなくなってしまったほどです。
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