視聴率+現場の混乱を避ける>SMAPのメンバーの体調、という結果となり、「歩かせる」という演出が台本通り進められたのではと推察します。
番組プロデューサーの方々は、SMAPの番組を長年手掛けている方々であり、メンバーとは厚い信頼で結ばれている人たちです。おそらく何度もメンバー、事務所スタッフ、医師とこの後の展開をどうするかを相談したはずです。この日、東京は夕立が降りましたから、「雨天用台本」は用意されていたに違いないので、「歩かせない」演出に変更することもできたはず。その中で、メンバーたちと合意の上で、あえて「歩かせる」選択をしたのではないかと思います。
タモリ vs. さんま
今回の27時間テレビには、ビートたけしさん、明石家さんまさん、タモリさんなど、大御所が次々と登場して、SMAPと様々なコラボレーションを繰り広げました。
SMAPとのコラボのしかたで対照的だったのが、タモリさんとさんまさんです。
タモリさんは、「タモリ×SMAP」というコーナーでお気に入りのおそば屋さんをスタジオに呼び、疲れたメンバーをひたすらねぎらいました。そして、「2分間だけ寝たい」という彼らの願いを聞き入れ、床に川の字に寝かせた上で、自らはそば打ち職人にインタビューして場をつなぎました。
最も疲れていた中居さんが熟睡して起きてこなかったときも、無理やり起こしたりはせず、父のように優しかった……。その後も、そばを食べながら座ってトーク。タモリさんが、前日から寝ていない彼らをなるべく休憩させようとしたのが見てとれました。
一方、「さんま×SMAP」では、炎天下の中、メンバーがペンギンの着ぐるみを着て、コントをやりました。さんまさんは監督で、SMAPのプロモーションビデオを撮るという設定だったのですが、さんまさんは「ここで(体力を)消耗しきったら、夜7時台には回復する」と主張。その様子は昭和の厳格な父親そのもの。ものすごく暑そうな中、メンバーは何度も「SHAKE」にあわせて踊り、氷の滑り台をすべりました。
番組終了間際に流されたSMAPへのメッセージも、愛情にあふれていたという点では共通していましたが、内容は対照的でした。
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