プロデューサーが語る「徹子の部屋」の秘密
『徹子の部屋』プロデューサー 田原敦子氏に聞く

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「徹子の部屋」は、2015年に40周年を迎える超“長寿番組”である。「ル~ルル~」という、いつもお決まりのテーマが流れ、司会の黒柳徹子さんがゲストを招いて話す、30分のトーク番組。これまでに出演したゲストは「1万人」を超える。
黒柳徹子さんは「テレビの誕生と同時にテレビデビューした“日本初のテレビタレント”」であり、「テレビ創世紀から番組レギュラーを持ち続けている」「『笑っていいとも』のテレフォンショッキングで43分間しゃべり続ける」など、数々の伝説を持つ。「徹子の部屋」は、黒柳さんの「好奇心」がすべて。念願だった“イケメン”の福山雅治さんがゲストに来ればうれしそうに大騒ぎなど、「怖いもの知らず」な一面もある。
そんな“簡単に乗りこなせない”黒柳徹子さんの様子は、バラエティ番組「アメトーーク!~徹子の部屋芸人」の企画で大きく注目を浴びた。その黒柳さんとユニセフに関する番組のアフリカ取材で出会ってから20年来の付き合いだというプロデューサーの田原敦子氏に、「徹子の部屋」そして黒柳徹子さんについて聞いた。

「ミスマッチ」が笑いに変わる!

――バラエティ番組「アメトーーク!」の「徹子の部屋芸人」が人気で、幅広い世代から番組に関する注目が集まっています。黒柳さんやプロデューサーとしてはどう受け止めていますか。

最初、黒柳さんは、すごく嫌がっていたのです。自分が悪者になってしまうという抵抗があったから。ただ、お笑い芸人の方がゲストに来ていただいたときは「本当にひどい」んで(笑)。私たちの番組では「テロップ」を入れて、バラエティ番組みたいにはしませんから、この「ひどさ」をなんとかできれば面白いのでは?と思っていました。黒柳さんには「絶対に悪いようにしないし、若い人まで視聴者層が広がりますから」と、お願いしました。

そうしたら、かなり反響があって、若い世代からも「徹子」「徹子」と言われるようになって、本人も今は面白がって、乗っています(笑)。

――そもそもお笑い芸人を呼ぶこと自体、大変だったとか。

私は10年前、39歳のときに「徹子の部屋」のプロデューサーになったのですが、これまでの“最年少”です。これまでは、年上のプロデューサーが多かったので、異例のことかもしれません。私が就任するとき、会社から「視聴率を上げてほしい。そのために幅広くゲストを呼んでほしい」と言われて、当時、ブームだったお笑い芸人の方にも、ゲストに来ていただくことにしました。

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