後輩たちに任せて全会一致で「狩野アナ」
――さまぁ~ずの新相棒として、なぜ狩野アナを選んだのですか。
狩野アナへの変更は、僕は決めていないんです。「モヤさま」は6年間続く中で、番組スタッフ、タレント、カメラマンも含めて皆、同じ方向を向いており、ちょっとの障壁があっても、うまく乗り越えられる感じのいい雰囲気だったんです。後輩のプロデューサー、ディレクターは番組の中心となり、非常にプライドを持って仕事に取り組み、数字が出たら素直に喜んでいて、「もうこの人たちの番組だな」と思ったんです。だから、責任を放棄するわけではないですが、この後輩たちに決めてもらおうと思いました。
プロデューサーという立場だと、自分で決めたがる人は多いとは思いますが、僕は若い後輩たちが決めて、いい意味で番組が収束しないように、違う方向が生まれたほうがいいと思っています。
それが仮にうまくいかなくても、「自分たちがしっかり決めたのだ」ということが重要だと思うんです。番組というのは、制作している側の「納得性」がなければ、引き付けられないと思っています。
――すんなり狩野アナに決まったのですか。
そうですね。まず、さまぁ~ずの2人は「大江の次は知らない子がいいな」と言っていたのです。だから、どこかで一緒に仕事をしていたり、キャラクターとして成立している人は避けようと思っていました。
前任の大江アナが開口一番、「狩野さんだと思う」と言ったことも大きいですね。狩野さんの印象はとにかくまじめな子。右に行けと言ったら、ずっと右に行っているイメージ。「一生懸命さが笑える」感じがするんです。後は大江アナとはキャラクターがまったくかぶらない。だから、スタッフも全会一致で「狩野しかいないと思います」ということになりました。
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