清須会議に学ぶ三谷幸喜流の「会議論」

「会議とは相手を説得することだ」

日本のエンタテインメント界を牽引する三谷幸喜の原作・脚本・監督による時代劇『清須会議』が11月9日に公開される。自身にとっては約17年ぶりとなる書き下ろし小説『清須会議』を原作に、役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信、鈴木京香、中谷美紀など豪華キャストを迎えて映画化。三谷監督にとって、映画監督作品としては初の時代劇となった。
明智光秀の謀反による本能寺の変で織田信長が命を絶たれたことを受け、1582(天正10)年6月27日に尾張国清須城で行われた「清須会議」。ここでは信長亡き跡の後継者問題と、秀吉によって討たれた光秀の領地再配分の取り決めを議題に話し合いがなされた。参加したのは、信長の重臣であった柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興の4人。本作は、日本の歴史上では初めて「会議の席上で歴史が動いた」と言われる「清須会議」を舞台に、三谷流ならではの喜劇作品となっている。
「会議好き」を自負する三谷監督。そこで会議における三谷流交渉術などを聞いた。

僕を外務大臣にするべきだ

――何も決められずに時間だけが過ぎていく会議に困っているビジネスマンが多数います。会議好きの三谷さんからみて、会社の会議にはどのようなイメージがありますか?

僕は会社に所属したことがないので、そういう会議はあまり経験がないのです。放送作家をやっていた頃は、作家の会議というものがありました。それは会社の会議とは全然違うのですが、それぞれがアイデアを持ち寄ってプレゼンをし、採用されればそれが番組になるというものでした。今でこそわりとしゃべれるようになりましたが、当時はもう全然。人前でしゃべるのも苦手で、僕のことはいいから早く先へ進んでくださいと思ってしまう。腰が引けているのでうまくしゃべれない。プレゼンはものすごく下手でしたし、嫌でしたね。

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