合戦よりも戦国武将の駆け引きに興味がある
――そもそも『清須会議』に興味を持ったきっかけが、小学校の頃に読んだビジネス書だったと伺いました。そのへんの経緯を教えてください。
タイトルがあやふやなのですが、10歳のとき、『戦国武将の人間学』というようなタイトルの本を叔父が読んでいて、それをたまたま見せてもらったのがきっかけです。もともと僕は歴史好きだったのですが、そこで初めて清須会議というものを知りました。
――そこからいつかはこの企画をやりたいと?
そうですね。なぜそれほどまでに清須会議に興味を持ったのかは覚えていません。ただ、僕は歴史物のドラマを見ていても、合戦シーンになると、とたんに自分のモチベーションが下がるのです。僕が見たいのはアクションじゃなく、戦国武将たちの生々しい駆け引きなのだと思います。映画で例えるならば、『十二人の怒れる男』のような、裁判物や法廷物が大好きでした。子どもの頃から、密室で人々の思惑が交錯するような作品に興味がありました。
――子どもの頃からですか?
もともと僕は学級会が大好きでした。自分が発言するのではなく、いちばん後ろの席から「うーん」と見ている感じでしたけど。学級会が白熱することはあまりないのですが、たまにいじめ問題などで盛り上がっているのを見るのが面白かったんですね。
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