なぜいつも背広を着ているのか
――ところで、三谷さんはいつも背広というイメージがあります。背広へのこだわりはあるのでしょうか?
『ラヂオの時間』で初めて映画をやることになり、実はそのときに初めてネクタイを締めたのです。それまでは持っていなかったのです。初めて映画をやるということで、大好きな映画に対するリスペクトの気持ちがありました。ラフな格好をしている映画監督もいるとは思うのですが、僕はいつも形から入るほうなので。家から出るときには、ネクタイを締めて出勤するという気持ちです。
たとえば川島雄三監督や、アルフレッド・ヒッチコックなんかもそうですが、昔の映画の撮影風景を見ると、背広を着ている人たちの姿をよく見かけます。それがかっこいいなと思って、それからネクタイをするようになりました。そうしたら誕生日プレゼントなどで、皆さんがやたらとネクタイをくれるようになった。それがすごいことになってしまったので、もう逆に、これ以外の格好をしないようになりました。舞台をやっているときも、背広になってしまいましたからね。
――クールビズにはされないんですか?
クールビズは中途半端な感じがして、あまり好きではない。あそこまでするのだったらもうTシャツでいいような気がするんです。あれは意味がわからないですね(笑)。
(撮影:大澤 誠)
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