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東証改革が追い風、建物を持たず底地ビジネスで稼ぐ異色の不動産企業。「地主」の西羅曜旦社長に聞く

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東証改革なども契機に、企業所有不動産の売却やセール・アンド・リースパックが進む (イメージ写真:尾形文繫)

自ら建物を建てたり所有したりせず、底地に焦点を当てた事業を展開しているのが地主だ。上場企業の資本効率向上を求める「東証改革」も追い風になるという。他社では多く見られないユニークな事業形態を、どのように育ててきたのか。そして今後の成長戦略をどう描いているか。西羅曜旦社長に話を聞いた。

※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

在庫リスクがないビジネスモデル

――地主のビジネスモデルを教えてください。

当社が手がけているのは不動産ビジネスというよりも、契約に基づくキャッシュフローを投資家に提供する金融業だ。①土地を買う、②土地を貸す、③貸している土地を売る、④投資家の資金を運用するという4ステップで事業を進めている。土地を仕入れる時点で必ずテナントと契約を済ませ、出口が確定しているため、在庫リスクがないのが最大の特徴だ。

例えばマンションデベロッパーであれば、土地を買い、プランニングをして建物を建てても、その時点では誰に売るかまだわからない。年単位のロングスパンで販売するものだが、マーケットに変化があれば売れずに在庫になって減損を出す。これだけ大きなリスクがあるのに、彼らの利益率は5%程度にとどまっている。しかも、新規参入者が非常に多いため、商品ごとの違いもつくりにくい。

――仕入れはどのような方法で行っていますか。

銀行などから土地の情報をもらうのがオーソドックスなパターンだ。土地に建物がついているケースもあるが、その場合は「こういう場所にある建物だから、こういうテナントに入ってほしい」などとテナントに説明し、契約を結べるようアプローチする。そして、合意したら土地を買うという流れだ。

実績を積んでいくと、テナント側から案件が持ち込まれる。彼らも不動産情報をたくさん持っていて、自分たちは土地を買わないが、地主に買ってもらえないかと相談されることもある。

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