製作者が語る「まどかマギカ」ヒットの理由

「まどか☆マギカ」は魔法少女のイメージを覆した

2011年1月から深夜アニメとして放送され、異色の人気を集めた「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズ。どんな願いごとでもかなえてもらえる代償として、絶望をまき散らす災厄の遣い・魔女と戦う魔法少女になる使命を背負うことになった少女たちの過酷な運命を描き出すダークなファンタジードラマだ。

かわいいキャラクターにもかかわらず、物語はダークかつハードという内容が大きな話題を呼び、テレビシリーズをベースに2012年に公開された『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語』は2作合わせて興行収入11億円を突破した。そしてこれまでのストーリーを受けて、脚本・作画、すべてをイチから作り出す、完全新作として製作されたのが10月26日に公開となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』だ。

総監督・新房昭之、脚本・虚淵玄(ニトロプラス)、キャラクター原案・蒼樹うめ、アニメーション制作・シャフト。そして彼らを中心に多くのメインスタッフが再集結した本作。劇場版では、テレビ版の最終話から地続きとなる世界の中で、魔法少女たちに新たな試練が降りかかるさまが描かれる。

今回は、本作の企画を立ち上げたアニプレックスの岩上敦宏プロデューサーに、本作が熱狂的な支持を集める理由、そして新たに生まれ変わった劇場版の完成を目前に控えた思い、作品に対する手応えなどについて聞いた。

満場一致で「面白そうだ」

――そもそも「まどか☆マギカ」という作品はどのようにして生まれたのでしょうか?

この作品は、いわゆる原作となる小説やコミックをアニメ化したものではなく、アニメ用にイチからストーリーやキャラクターを作ったアニメオリジナルの作品です。新房昭之監督と、彼がずっと組んできたシャフトというアニメスタジオ、そしてキャラクター原案の蒼樹うめ、脚本家の虚淵玄といったメンバーでオリジナルアニメを作ったら面白いんじゃないかなというのが始まりでした。この4者でという思いつきに新房監督も乗ってくれたので、それでとんとん拍子に進んだというわけです。

最初のアイデアメモのようなものを読んだ時点から、満場一致で「面白そうだ」と。脚本の制作を進めていくうえでは、たとえば5稿、6稿、場合によっては10稿といった具合に、直しを重ねていく例も多いのですが、この作品に関してはほとんどなかったですね。せいぜい2稿とか3稿とかそんな感じでしたね。

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