製作者が語る「まどかマギカ」ヒットの理由 「まどか☆マギカ」は魔法少女のイメージを覆した

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テレビ版との比較というより絶対値としてすごい作品

――テレビ版でもアクションシーンが多かったですし、おそらく劇場版でもそうだと思います。それも制作において時間がかかる要因の一つなのではないでしょうか?

岩上敦宏(いわかみ・あつひろ)
1972年群馬県出身。1997年にアニプレックスに入社。現在は、アニプレックスの執行役員、第2企画制作グループ代表、プロデューサーとして活躍。彼がプロデュースする主な作品として、「ひだまりスケッチ」シリーズ、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」といったテレビ作品のほか、「空の境界」シリーズ、「カラフル」「私の優しくない先輩」などの劇場作品も多数手がけている。

本当に大変ですね。特に今回の新編は大変なアクションシーンを作っていますから。テレビとの比較論というよりも、絶対値としてすごい作品です。ひとつの映像作品としても必見だと思います。

――新作の公開に合わせた前編・後編のリバイバル上映も、劇場公開時と同じ43館で行われます。新作公開に合わせた旧作上映をその規模でやるのは珍しいのではないかと思うのですが。

やはり前編・後編を見てから、新編を見てもらうと120%楽しめる作品ですからね。リバイバルも一緒に楽しんでいただければいいなと思っています。

――そういう意味で、コアなファンだけでなく、新しいファンにもアピールしなければいけないと思います。どういう展開でいこうとしているのか、そういった展望はありますか?

コアなアニメと言っても、アニメを見ることに抵抗がない層というか、面白いアニメなら見てみようかなという層は実は多いんだと思います。そういう人たちが今まで「まどか☆マギカ」を知らなかったとしても、見てもらえば確実に驚きのある作品だと思います。

――今作では配給をワーナー・ブラザース映画さんが務めます。

そこはやはり公開規模の違いがありますね。前回の前編・後編は43館で自社配給でした。43館という館数であれば、宣伝までを含めても、何とか自分たちで頑張れたんですが、129館となるとなかなか大変な規模なので、そこはワーナー・ブラザース映画さんと協力してやらせてもらったというところですね。

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