「5時に夢中!」がぶち壊したテレビの常識 大川貴史プロデューサーに聞く

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基準は「わかりやすさ」と「インパクト」

――大川さんの「面白い」という基準は。

やっぱり「わかりやすさ」と「インパクト」ですね。言葉のインパクト、ビジュアルのインパクト、発想の斬新さのインパクト。僕ら第2次ベビーブーム時代生まれは、子供が多かったから異常に前に出る人が多い。前に出ないと名前も覚えてもらえない世界で育っているから、インパクトがある人が好きですね。僕らのヒーローは、アントニオ猪木やマイク・タイソン、高校時代のKK(桑田真澄・清原和博)で、誰が見てもわかりやすい、ものすごいインパクトがあったじゃないですか。

だから、大晦日の深夜から放送する「5時に夢中!スピンオフ おママ対抗歌合戦 グランドチャンピオン大会」、“スナックのママ”たちで「場末の歌姫」を決める大会みたいなのが好きなのです(笑)。

――現在、9年目を迎える「5時に夢中!」。今後はどのような方向性を目指しますか。

今は本当にいいメンバーに出演いただいているので、変えたくないというのが本音です。ただ、世の中には“マンネリ”が絶対にあります。そうなったときにどうするべきか――というのは、考えなければと思っています。たとえば、今はコメンテーターの2人が「漫才コンビ」のようになってしまい、言葉による「漫才師の面白さ」になっているから、もうひとつのプロデューサーをしている番組「ニッポン・ダンディ」のように、3人にしてもいいかと思っています。

ただ、今のコメンテーターの方々が本当に面白いんです(笑)。「新しい人を――」とよく言われるので、探してはみるものの、なかなか勝てそうなキャラの人がいない。皆さん“逸材”で、その生き様はもちろんですが、とにかく話が刺激的でとにかく面白い。口では絶対に勝てないですよ。この人たちを外交官にすれば、世界での交渉ごともうまくいくと思いますもん(笑)。

生粋の野球少年だった大川プロデューサー。バットにはあこがれの愛甲猛氏のサイン

(撮影:梅谷 秀司)

林 智之 ライター
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