毛布は掛け布団の上か下、どちらが正しいのか アクリル製の毛布は吸湿性が低くムレやすい
3月になっても、朝晩はまだまだ寒さが続いています。暖房を使っている人も多いのではないでしょうか。
就寝時、急に寒さを感じて掛け布団をもう1枚と出してみたものの、毛布は上か下か、悩んだことはありますか? 要するにどちらを上にするほうが暖かいのか、ということです。実は筆者も悩んだことがありました。羽毛布団がスタンダードになる前は、当たり前のように毛布、その上に綿の掛け布団の順でした。
羽毛布団なら毛布は上のほうが暖かい
一般的な答えとしては「掛け布団が羽毛布団なら毛布は上のほうが暖かい」となります。これにはちゃんと理由があるのです。羽毛は肌に近く熱を感じるほど膨らんで保温するという性質があるので、その上に毛布を乗せれば温度をキープしやすくなるというわけです。
しかし、どちらを上にすべきかは、毛布の素材によっても変わってきます。
ここで意識したいのは、就寝時の寝具では中の温度(暖かさ)と湿度(ムレ感のなさ)。いくら暖かくても、汗でムレた布団は気持ち悪くて眠れないのはご存じの通り。温度は33℃前後、湿度は50%前後であれば快適に眠れると言われています。
アクリルの毛布は吸湿性が低いため、羽毛布団の下で使うと、使いはじめは心地よくても、寝ている間にムレてしまう可能性があります。そんなときは羽毛布団の上がおすすめ。逆に綿や羊毛100%の天然素材の場合、羽毛布団の中に使うことで、快適さを感じられる可能性が高まります。
つまり、どちらを持っているかによって理想的な順番は変わってくるというわけですね。
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