発達障害の人の余暇から見える「重要な視点」 「選好性」の違いと捉えるとうまくいく
自分のことを「発達障害かもしれない」と感じている方や、家族・友人などに対して「この人は発達障害かもしれない」と感じることがあるという方は少なくないかもしれません。
発達障害の人特有の行動パターンと、その背景となっている発達障害の人の心理は、さまざまです。
『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』の著者であり、精神科医である本田秀夫氏に「自分には(家族や友人には)どうしてほかの多数の人とはちょっと違うところがあるのか」ということを考えるためのヒントについて聞いてみました。
発達障害の特性は重複する
発達障害には自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症、学習障害などの種類があります。自閉スペクトラム症には「対人関係が苦手」で「こだわりが強い」という特徴、また注意欠如・多動症には「うっかりミスが多い」「落ち着きがない」という特徴がみられます。
このような特徴の中でも「こだわりが強いこと」と「落ち着きがないこと」は、一見するとまじりあわないように思われますが、それらが重複して表れるケースもよくあります。
私はNPO法人などで、幼児から成人まで、発達障害の方たちの余暇活動を支援しています。そこに集う方たちの活動には、一般的な交流とは違った様子がみられることがあります。
例えば、アニメが好きな人たちの集いがあります。そこに参加する人の多くは、みんなで集まってアニメを見たりアニメの話をしたりして、時間になったらそれぞれに帰っていきます。
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