「冬ボーナスが消える」貯まらない人のクセ 貯まる人と、貯まらない人の「家計簿」の差

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家計簿のスタートにどうして1月はふさわしくないでしょうか?(写真:Naoaki/PIXTA)

毎年1月は、「今年こそ貯める!」というフレーズが、時候のあいさつのように出現する時期でもある。そのココロは「ボーナスから貯めるつもりが、年末年始に使いすぎて」という反省もあるし、2019年は一大散財時期になりそうな10連休も控えている。

今年は年初から家計簿をつけて節約しよう、と気合を入れた人もいるかもしれない。しかし、実は1月は家計簿のスタートに最もふさわしくない月なのだ。

1月は何かとイベントが多く支出が増えやすい月

そもそも家計簿とは、使ったお金を記入するものだ。正しいとされる家計簿のつけ方は、最初に費目別に予算を立てること。食費が4万円、レジャー・交際費が2万円、被服費が1万円……というように、お金の配分をするわけだ。

しかし、1月はそれがいきなり崩れてしまう。帰省や旅行で外食は増えるわ、新年会は目白押しだわ、初売りにバーゲンと買い物欲が盛り上がるわと、予算金額を早々に突破、まさに絵に描いた餅となる。

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さらに、そもそも帰省先で親戚と一緒に行った外食は食費なのか? それとも交際費なのか? ガソリン代は交通費だが、旅行に行った分は旅費なのか? 家計簿初心者はいちいち判断に悩んでしまう。

新年早々に家計簿に挫折したという人の声を聞くと、「使途不明金が多くて収支が合わない」や「何の費目に入れていいかわからず、“その他”ばかり増える」という嘆きが多い。「使途不明金」や「何の費目に入れていいかわからない支出」がいちばん発生するのが1月なのだ。

しかも、何かとこの時期は忙しい。そのうちまとめてつけようと後回しにしているうちに、まっさらなままの家計簿が引き出しの中で忘れ去られることになる。なので、挫折しても仕方がないのだ。あなたは悪くない。

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