平成30年間を「節約の歴史」で振り返ってみた

主婦雑誌に携わり続けてきた著者が分析

消費税の開始、バブル崩壊、相次ぐ金融機関の破綻など、平成は経済に関わるたくさんのことがありました(写真:Nottomanv1/iStock)

平成の終わりがいよいよ近づいてきた。巷には「平成最後の〇〇」という言葉があふれ、この30年を振り返る企画がメディアで催されている。せっかくなので、筆者もこの機会に「平成30年間で節約はどう変わってきたか」を書いてみたい。

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筆者自身は平成元年(1989年)には雑誌編集者をしていた。最初はOL(当時の言い方)向けに、次に主婦を主な読者対象とする生活情報誌に長く携わり、その間、節約ネタや貯蓄ネタを扱ってきた。世間に目を向ければ、翌平成2年(1990年)には『すてきな奥さん』という雑誌が創刊され、一大節約ブームが起きる。

というのも、イケイケだったバブルが陰り始め、前年には3%の消費税も導入された。平成3年(1991年)には株価が急落、バブル崩壊となり、失われた20年に突入してしまう。それでもまだ預金金利は今では信じられないほど高かったし、そのうち経済も回復するだろうという期待も漂っていたように思う。まだ株はいけますとの営業マンのセールストークを覚えているからだ。

しかし、平成9年(1997年)には山一證券の自主廃業など金融機関の破綻も相次ぎ、景気先行きへの不安が日本を覆う。平成元年からの10年間は、どんどん家計も下り坂に向かう時期だったとも言える。

平成当初は手間をかける節約ブーム(1989~1998年)

本題の節約の歴史に戻ろう。平成1桁の時代はまだ昭和のにおいが残っており、主婦が手間をかけた節約ネタが多かった。例えば、浴槽の残り湯を洗濯や洗車に使い回す、米のとぎ汁で食器を洗う、コンセントはまめに抜くといったものだ。また、着古した下着は細かく切ってボロ布にしてテイッシュ代わりに使う。ラップは買わず大きさに合う皿をふた代わりに器にかぶせるなど、代用して出費を減らすというワザも多い。

さらには、街で配っているポケットティッシュや試供品は必ずもらい、できれば何度も往復する、お一人様ひとつ限りの特売品は家族で並ぶといった、人に自慢にしにくいワザも。今なお節約と聞くと顔をしかめる人がいるのは、このあたりのイメージが強いからだろう。

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