特別な夜を彩る「色男感」満載のワインは何か

ジョージ・クルーニーばりのシャンパーニュ

ランスは、ブドウ畑やワイナリーを楽しめるのはもちろんのこと、観光地としても有名です。たとえば、「ランスのノートルダム大聖堂」。世界遺産として広く知られていて、816年のルイ1世から1825年のシャルル10世の時代まで、25人もの王の戴冠式が行われていた場所です。その際の祝宴のお酒として使われていたのがシャンパーニュ。まさしくカンパイ!のためのお酒なのです。

また、フランスにはシャンパーニュにまつわる逸話が数多くあるのですが、英雄ナポレオンは、戦いの度にシャンパーニュを飲んだと言われており、「シャンパーニュは勝利の際には飲む価値があり、敗北の際には飲む必要がある」という名言を残しています。

泡はどこから生まれる?

では、ここでシャンパーニュの造り方についてお話ししましょう。まず、皆さんが疑問に思うことは、「シャンパーニュの泡ってどこからきてるの?」ということではないでしょうか。シャンパーニュは、基本的に複数のスティルワイン(発泡してないワイン)をアッサンブラージュ(調合)して瓶に詰め、瓶内で最低15カ月熟成させて造ります。「15カ月」というのは、先ほど話したように法律で決められた数字で、シャンパーニュを名乗るためには、必ずこの期間を守らなくてはいけません。

最初にスティルワインを造る際に、1次醗酵(アルコール醗酵)を終えていますが、これを瓶に詰めてさらに醗酵させる瓶内2次醗酵により、発泡性を帯びることになります。つまり、ワイン中に含まれる糖分がアルコール醗酵する際に発生する二酸化炭素が、密封された瓶内で逃げ場がなく、ワインに溶け込むことで泡になるんですね。

また、それぞれの造り手さんが30〜50種類ものスティルワインを調合してからびんづめするのですが、瓶内2次醗酵する前のワインの味やコンディションで、醗酵後の味わいや泡の強弱を予想しなくてはなりませんので、ここが各造り手さんの腕の見せどころとなります。

シャンパーニュ造りでは何十種類ものワインをアッサンブラージュしますが、この技術を確立したのは、“ドンぺリ”で知られるドン・ペリニヨンさんです。高級シャンパーニュの代名詞でもある“ドンペリ”は、モエ・エ・シャンドン社のプレスティージュ・シャンパーニュ、つまりモエ社における最高級ラインのことです。

ではここで質問です。なぜシャンパーニュを造る際、わざわざ複数のワインを混ぜるのでしょうか?

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